これからの製造業社長は、
社長としての仕事をするために、
社長の仕事をするための時間を
確保する必要があります。
ただし、プレイヤーとしての仕事も
一杯という社長は多いはずです。
その場合、どのように社長仕事の
時間を確保すれば良いのでしょうか。
これには、大きく言うと、3つのステップが
あります。
まず第1のステップは、仕事の細分化です。
日々のプレイヤーとしての仕事を、
時系列に書き出してみましょう。
どんなことをやっているのか、
タスクレベルまで分解しましょう。
自分の仕事をタスクレベルまで
細分化することが、第1のステップ
です。
そして、それを終えたら、
第2のステップです。
第2のステップは、評価すること。
評価項目は、
”自分”、”中”、”他者”
の3つです。
”自分”というのは、自分にしかできない
タスクです。
”他者”というのは、他者にもできる
タスクです。
”中”というのは、自分と他者のどちらの
要素もアリ、というタスクです。
ステップ1で細分化されたタスクに対して、
”自分”、”中”、”他者”のどれかを
決めましょう。
自分にしかできないのか、
他者にもできるのか、
タスクごとに、”自”とか”他”とか
記入していきましょう。
そして、評価を終えたら、
最後の第3ステップ。
”他者”評価のタスクを、
人に振りましょう。
自分の現場仕事をいつまでも
抱えていると、戦略や組織についての
創造的な社長仕事が
いつまで経ってもできません。
社長が現場仕事をするより、
社長が社長仕事をする方が
会社にとってははるかに価値が
あります。
最初は怖いかもしれませんが、
会社をさらに成長発展させるために、
思い切って人に振りましょう。
現場仕事を減らした上で、
やるべきことは、時間の予約です。
社長仕事をするための時間を
スケジュール帳に事前に入れておくこと。
この予定は、あとで動かさないように
最優先にしないといけません。
商談や会議が入りそうになっても、
スケジュール帳を見て、
社長仕事が予定に入っていたら、
”その時間は予定があります”
として、動かさない。
これは、相手が顧客であっても、
社内であっても同じです。
予定があるというのは、
本当のことですからね。
そうしないと、結局いつまでも
現場仕事をやることになります。
そうすると、いつまでも、
社長仕事をすることができません。
そうすると、外の変化に合わせて
会社の方針や組織を最適に
変えていくような舵取りが、
いつまでもできません。
まさに悪循環ですね。
この悪循環を断ち切るためにも、
現場仕事を少しずつ人に振って、
社長仕事の予定を入れましょう。
これまで、3つのステップについて
見てきました。
ただし、実をいうと、その前に
重要なことがあります。
それは、まず、社長仕事の時間を
作ることの覚悟を決めることです。
さらに、社長仕事の時間を作ることを
回りに宣言すること。
こうやって、自分を追い込んで、
やらざるを得ない環境を作ることが
成功の秘訣です。
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●●今週の深海奥義●●
・製造業社長は、社長仕事のための時間を強制的に確保すべし。
まずはそこからだ!
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ネオフライトクリエイションズ
宮川 壮輔
これからの製造業社長には深い思考が必要です。
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