No.120 中小製造業の社長が、業務改善のメンバーを選ぶときに気を付けることとは?

2021.1.19

あなたは、業務改善の
ために人を選んでいますか?

これからの中小製造業は、
まずは減収増益の体制を作る
ことが重要です。

減収増益というのは、
つまり、売り上げは下がっても、
利益が出る体制のことですね。

市場縮小に加えて、
需要消失まで起こるとなると、
将来に備えて経営のスリム化を
図っておくべきです。

経営のスリム化と言っても
口で言うのは簡単ですが、
実際に実現するのは難しいですね。

経営のスリム化のために
経費を削減しようとしても、
“○○費を○%カットせよ”
といって、削減できるなら苦労しません。

損益計算書上の表示科目と、
実際に人や物が動めいて
経費が発生している場面とでは、
次元が異なります。

現実には、さまざまな要因が
重層的に絡み合っています。
なので、経費削減という
損益計算書上の単位のとおりに
事を進めようとしても難しいです。

ではどうすれば良いか?

まずは、経費削減というよりも、
業務改善という認識に変えましょう。
“経費”という勘定科目ではなく、
“業務”という現実を改革する必要が
あるということです。

業務改善を行う場合、
重要なのは、人選です。

コンサルの現場では、
私は、プロジェクトの最初に
誰をメンバーにするかについて
社長と事前に話しをさせてもらいます。

まっ先に弾かなければならないのは、
一歩引いて斜めから見ている社員です。
“どうせやってもムダ”とか、
“お手並み拝見”
といった意識でいる社員を
プロジェクトの初期メンバーに入れると、
かなりの確率で失敗します。

業務改善というのは、
今までのやり方を変える訳ですから、
非常に大きなエネルギーを
必要とします。
ポジティブなエネルギーですね。

そんなとき、ネガティブなオーラを
放つ人がいると、ポジティブエネルギーが
急速に収縮してしまいます。

ですので、業務改善プロジェクトには、
ネガティブ社員を入れないようにしましょう。
できるだけポジティブ社員だけで
チームを編成しましょう。

ただし、ポジティブ社員だけで
業務改善チームができれば良いのですが、
中小製造業の場合、
そうはいかないこともありますよね。

“○○部長を入れないとイケない”とか、
“重鎮の○○さんがいないと誰も分からない”
などの事情があることも多いですね。

その場合でも、ネガティブ社員は
入れるべきではありません。

ポジティブ社員による業務改善チームを
社長直属の臨時組織として
社長自らが社内に発表しましょう。

業務改善の成否は、
人選にかかっていると言っても
過言ではありません。

あなたは、業務改善の
ために人を選んでいますか?

続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・ポジティブ社員のみを集めよ!

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