No.143:高収益10億円企業になるために必要なコンセプトの創り方とは?

2021.6.29

あなたは、競合製品との
同等部分を引ききっていますか?

中小製造業が、
高収益10億円企業になるために
重要なことの1つは、
コンセプトの磨き込みです。

新製品のコンセプトですね。

コンセプトというのは、
新製品をアピールする際の
“核”となるものです。

新製品の仕様やスペックとは、
まったく異なるものです。

一言で新製品の特徴を
言葉で表現したものが
コンセプトです。

高収益10億円企業になるためには、
コンセプト自体で、
他社製品とは突き抜けた“違い”が
欲しいです。

そのためには、“違い”の捉え方が
非常に重要です。
総じて“違い”の厳密レベルが
甘いですね。
“違い”を厳密に捉えないと、
突き抜けた“違い”になりません。
ですので、“違い”の厳密レベルを
普通より2ランクほど上げてください。

私がコンサルの現場で、
お客さまと一緒に“違い”を
捉えようとするときは、
最初はある程度自由な感じで
ヒアリングします。

誰がターゲットなのか、
そのターゲットがどんなことを
望んでいるのか、
競合製品はどんなものがあるか、
等などです。

ある程度深めることができたら、
次は競合製品の調査です。
これは、お客さまにホームページ等を
調べてもらいます。

注意したいのは、
抽象度を上げた製品ではなく、
直接の競合製品を
最優先することです。

直接の競合製品が無いなら、
次のステップとして、
抽象度を上げた製品へと
移行してもOKです。

でも、最初から抽象度を上げてしまうと、
直接の競合製品が外れてしまい、
市場でのアピール力が弱まってしまいます。

ですので、まずは直接的な
競合製品を複数抽出しましょう。
そして、一覧にしてください。

そうすると、似たような製品が
一覧で見れることになりますね。

これら複数の競合製品と、
“違う”コンセプトを創り上げる
必要があります。

そのためには、“同じ”ところを
引き算することが重要です。

これも注意点ですが、
引き算と言っても、
何となくではなくて、

”同じ”ところを引ききってください。

コンサルの現場では、
本当によくあることなんですが、
“同じ”要素を
引ききれないことが本当に多いです。

新製品についての特徴が
いくつかありますよね。
それらの特徴は、競合製品の特徴と
本当に違いますか?

あれもできる、これもできる等、
いろいろな効果があったとして、
それらの効果は、
競合製品の効果と
本当に違いますか?

競合製品の効果を一部含んで
いませんか?

先ほども申し上げましたが、
“違い”の厳密レベルを
普通より2ランクほど上げてください

そうすると、あれもこれもそれも、
というのは、実は幻想で、
少しでも“同じ”要素を引ききっていくと、
「“違い”はこれだ!」
というコアな部分を射抜けるような
レベルになってきます。

そこまでいかない場合、
まだまだコンセプトの創り込みが
甘いです。

ぜひ、突き抜けたコンセプトを
創り上げていってください。


あなたは、競合製品との
同等部分を引ききっていますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・競合製品との同等部分を
 引ききろう!

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