売上2~3億円の中小製造業が新製品のブランドを育てるにするにはどうすればいいか?

2024.2.20

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“新製品を開発したんだけどブランド力が弱いからなぁ”

“無名のブランドではなかなか反応がない”


今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

新製品を開発して、
自社ブランドで販売したい
ということってありますよね。

もちろん、アパレルやファッションの分野では、
ブランドを育てることは非常に重要。
でも、中小製造業が、自社製品の販売に
対して、ブランドを育てるという視点も
非常に重要ですよね。

例えば、スポーツ関連製品などでは、
ブランドは重要です。
メジャーなスポーツだと、
市場が大きいので、
大企業のメジャーブランドが
立ちはだかりますが、
ニッチなスポーツであれば、
大企業がいない場合も多く、
中小製造業でも戦えます。

でも、ブランドっていうと、
なにやらフンワリしていて、
何から手を付けていいか難しいですね。
できることとしては、
ロゴを作ってホームページに
掲載するといった感じでしょうか。

当然、それだけではブランドは
育ちませんね。
しっかりと、創造して育てていく
という認識が必要です。

まずは、ブランドをしっかりと
創造してください。

創造するというのは、
ブランドのイメージの解像度を
上げていくということです。
もっと具体的にいうと、
ブランドのイメージを鮮明にして
言語化するということ。

イメージを鮮明にするためには、
積極的な特定が必要です。

まずは、そのブランドの
ターゲットはどんな人ですか?

スポーツ関連製品で言えば、
世界大会のトップレベルの
選手向けなのか、
もっと初級~中級者向けなのか、
具体的に決めてください。
それらのターゲットは、
どんなことを望んでいて、
どんなことに関心を持っていて、
どういう購買行動を取るのかを
言語化してください。

重要なのは、
ターゲットに直接聞く、
ということです。
ターゲットの声を直接聞きに行って
集めてください。

さらに、競合ブランドをしっかりと
認識します。

その上で、競合ブランドと、
自社ブランドとの“違い”を
明確にしてください。
差別化ポイントはどこにありますか?

次いで、自社ブランドの存在感を
言語化しましょう。

“存在感”というのは、
つまり“我々は誰か”ということです。
自社ブランドを発信するときに、
“我々は誰か”を明確にして、
ターゲットが感じる認識を
事前に明確にします。

さらに、新製品の特徴を
言語化してください。

競合製品と比較した上での自社新製品の
特徴であることが重要です。
“ここが競合製品と違うんです”
ということを明確に言語化しましょう。

最後に、これら自社ブランドの存在感や
新製品の特徴に基づいて、
販売戦略を策定します。
特に、どのように販売していくのか、
どのような販促物を使うのか、
それら販促物をどのように表現するのか、
について決定してください。

ブランドを育てるには時間がかかります。
顧客からのフィードバック情報を
得るための仕組みも組み込んでください。

そして、そのフィードバックによって、
戦略を適宜調整していきます。

大手企業が強いブランドを作って
育てるためには、もっと精緻な戦略が
必要ですが、
中小製造業が限られた資源の中で、
自社ブランドを強化するには、
まずは、このように明確に創造することが
重要だということを認識してください。

あなたは、自社ブランドを明確に創造してますか?


それでは、また次回。

━━━━━━━━━━━━━━━
●●今週の深海奥義●●

・明確に創造しよう!

━━━━━━━━━━━━━━━

深海の技術経営無料メールレター登録

これからの製造業社長には深い思考が必要です。
経営やマーケティングに役立つノウハウを毎週火曜日にお送りします。
ぜひ、ご登録下さい。

*
*
メールアドレス*