売上2~3億円の中小製造業が新規事業のアイデアを磨くには?

2024.7.30

“何か新しい事業をやらないと”

“ウチの社員からはアイデアが出ないんだよな”

今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

これからの中小製造業は、
競合と“違う”ことをして、
高収益体質にしていくことが
重要になってきます。

しかし、今まで既存の事業だけを
行ってきた企業には、
いきなり新規事業のアイデアを出して
進めていくのは難しいですね。
社長も含めて、
組織が新規事業創造マインドに
なっていないからです。

“アイデアを出せ”
と社長が声高に言っても、
そんなに簡単には頭を切り替えられません。
自分でも出せないのに、
社員にすぐに答えを求めても難しいですよね。
それに、もし、すぐにアイデアを出せるなら、
競合もみんなやってます。

ではどうすれば新規事業創造マインドに
なって、アイデアを出せるようになるのか?

それは、社長が、
“アイデアを出せるように仕組みを作る”
ということです。

アイデアを出せるような、
社内環境を作るということでもあります。

また、アイデアを出すときは、
ゼロから考えさせるよりも、
思考の切り口があった方が
考えやすいです。

つまり、アイデア出しのフォーマットを
作る、ということが最初のステップとして
重要です。

オススメは、興味のあることで
流行っているものについて、
なぜ流行っていて、
それに対して自社でどんなことができるか、
という思考のフォーマットを作ると良いですね。

そして、毎月のアイデア創造会議で
皆で共有してください。
アイデア創造会議は即効性がないので、
価値を感じられずにフェイドアウトする、
というパターンが多いです。

まずは、楽しい+半強制を組み合わせて
続けることに重きを置くと良いですね。

このような自分の興味について
対象とすることで少しでも続けやすくなります。
継続によって、
分析&アウトプットする思考に
慣らしていきましょう。

そして、1年くらい運用して、
分析&アウトプットする思考に慣れてきたら、
次は、もう少し実践的な分析&アウトプットに
移行するといいでしょう。

実践的とするためには、
例えば、以下の項目をフォーマットに
入れてください。

・想定顧客
・想定顧客の仮説ニーズ
・従来手段とデメリット
・従来手段のコスト感
・新規手段とメリット
・新規手段のコスト感
・従来と新規のコストの差分

さらに、これらのアイデアに対して、
事業化できるかどうかを判断するための
判断・評価フォーマットを作ってください。
そして、定量評価した上で、
新規事業のYesかNoを決定するようにしてください。

このようにして、フォーマットを作って、
社内環境を整えていくと、
組織としての新規事業創造力が
上がっていきます。

あなたは、創造する社内環境を作っていますか?


それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・創造する社内環境を作る!

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代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

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