売上2~3億円の中小製造業が付加価値を上げるには?

2024.8.6

“うちも何か新しいことをしないと”

“これからは市場が縮小していく一方だし”


今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

これからの中小製造業は、
競合他社と同じ事をしていては、
勝ち残っていけません。

つまり、競合他社との“違い”を創造する
ことが重要ですね。

“違い”を創造することにより、
それが“知財”となり、
それが“理財”となっていきます。

これによって、付加価値が上がり、
高収益企業になっていくわけですね。

すなわち、大元になるのは、
競合他社との“違い”を創造することです。

でも、いきなり、競合他社との“違い”を作ろう、
と言われても、なかなか難しい、
ということもあるでしょう。

まずは、“違い”について、
認識を改めてください。

“違い”のレベル対象について
お話しします。

まずは、“違い”のレベルです。
競合他社との“違い”というと、
ものすごい“違い”が必要と
思われるかもしれませんが、
そんなことはありません。

最初は、ほんの少しの小さな“芽”
でもOKです。

“世界中でウチでしかやってない”
ってくらいの圧倒的な“違い”は、
必要ありません。
もちろん、そのレベルを目指すのは
アリですが、“違い”の必要レベルは、
もっと低くてOKです。

平均点が50点としたら、
51点くらいでOK。
まずは、51点合格くらいのレベルで
考えておくとよいでしょう。

その方が取り組みやすいですからね。


それから、“違い”の対象について。
“違い”の対象となるのは、
どんなところなのでしょうか?

まっ先に思い浮かべるのは、
“製品”“加工技術”
ですよね。

“製品”や“加工技術”が、
競合他社と“違う”ものであって、
その“違い”が、
顧客ニーズにマッチするものであれば、
売れるポテンシャルを有している
ことになりますね。

もちろん、“製品”や“加工技術”の
“違い”を創造するということでも
OKです。

ただし、“違い”の対象となるのは、
“製品”や“加工技術”だけでは
ありません。

もっと、会社全体を広く眺めてください。

事業活動というのは、
複数の機能が結びついて
成り立っていますよね。

例えば、こんな感じです。

・企画・開発
・購買
・製造
・販売
・物流・配送
・サポートサービス

このように事業活動を機能別に
分解して、機能ごとに“違い”を
創造できないか検討するのもアリです。

“ウチは、組織的な企画・開発力で、
再現性のある売れる商品を生み出す“
というのも競合他社との“違い”です。

“ウチは、販売やマーケティングで
独自のノウハウを運用して売る力を磨く“
というのも“違い”としてOKです。

“製品”や“加工技術”は、
平均点50点くらいだとしても、
他の機能で“違い”を出すことにより、
顧客の利便性を向上できるのであれば、
それは立派な“違い”の創造です。

そのためには、
組織的な取り組みや仕組み、
社内環境の整備など、
組織作りで“違い”を出すことが
重要になってきますね。

このように、競合他社との“違い”というのは、
51点合格のレベルで、
いずれかの機能を対象にする、
ということを認識しておいて下さい。


あなたは、“違い”のレベルと対象を認識していますか?


それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・レベルと対象で“違い”を創造する!

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代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

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