No.8 製造業社長が置かれている現状を直視していますか?

2018.10.16

現状は、もの余り・会社余りの時代です。
現在、日本の製造業には、
超競争激化社会がすでに到来しています。

製造業社長として、
この点をはっきりと認識しないといけません。

まず、日本にはものがあふれています。
健康で文化的な最低限度の生活を
送るためのものは、すでに出回っています。

もちろん、気が付いていないニーズは、
まだまだ無限にあるものの、
気が付いているニーズとしては、
ものによってだいたいの解決手段が
提供されています。

つまり、日本人は、みんな
もの的には満ち足りているのです。

また、良くいわれていることですが、
日本の人口が減少していますよね。
経済というのは、ほぼ人口といえるので、
人口が減るということは、
経済が小さくなり、
市場が小さくなるということです。

日本の人口が減少したのは、
いつからかご存じですか?

総務省の統計によると、
2008年がピークになっています。

また、15~64才までの
生産年齢人口は、1995年を
ピークに減少しています。

つまり、総人口は、10年前から
減少し始めており、
生産年齢人口は、23年前から
減少し始めているのです。

人口が減少して、市場が減少する
ということは、どういうことに
なるでしょうか。

例えば、10億円の市場があるとします。
そこに、10社が参入しているとします。
各社の能力が全く同じだとすると、
A社の売上は、1億円。
B社の売上は、1億円。
C社の売上は、1億円。
・・・
J社の売上は、1億円。

そして、今までの日本ように、
経済が大きくなり、市場が大きくなると、
市場が、10億→11億→12億と
増えていきます。

そうなると、

A社の売上、1億→1.1億→1.2億。
B社の売上、1億→1.1億→1.2億。
C社の売上、1億→1.1億→1.2億。
・・・
J社の売上は、1億→1.1億→1.2億。

良いものを作ってがんばっていれば、
すべての会社が順調に推移していきます。

ところが、現状のように、
経済が減少し、市場が縮小すると、
市場が、10億→9億→8億と
減っていきます。

そうなると、

A社の売上、1億→9千万→8千万。
B社の売上、1億→9千万→8千万。
C社の売上、1億→9千万→8千万。
・・・
J社の売上は、1億→9千万→8千万。

このように、すべての会社の業績が
横並びで悪化していきますね。

この状況に対して、
気付いてはいるものの、
”景気が悪いから”と言って、
特に何も手を打てない社長がいます。

その一方で、これを良しとしない社長が
出てきます。
そして、他社と違うことをするように
なります。
例えば、A社とB社の社長が、
他社と違うアピールをし始めました。
業界均衡だった能力バランスが
崩れるわけですね。

その結果、市場が、
10億→9億→8億と減っている中で、
こんな自体になります。

A社の売上、1億→1.2億→1.3億。
B社の売上、1億→1.1億→1.2億。
C社の売上、1億→8千万→7千万。
・・・
J社の売上は、1億→8千万→7千万。

A社とB社の社長は、
他社と違うことをした結果、
市場減少の中でも売上が拡大していきます。

一方、C社からJ社のように、
何も手を打たない社長の会社は、
今まで以上に売上が減少していきます。

”分かっているのに何もしない”
このままだと、湯でガエルとなって、
気が付くともはや手遅れとなってしまいます。

人口減少社会は、10年前に
すでにやって来ています。
生産年齢人口の減少は、23年前に
すでにやって来ています。

そして、現在は、
会社が余り、ものが余っている
超競争激化社会になっています。

このような状態で、
これから社長は何をしますか?
今までと同じ横並びでいいですか?

いいえ、他社と違うことをして、
さらなる成長発展を目指しませんか?

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●●今週の深海奥義●●

・超競争激化社会は、すでに到来した。
今までの戦い方を変えよう。

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ネオフライトクリエイションズ
宮川 壮輔

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