No.131 中小製造業の社長が資金管理を行うには?

2021.4.6

あなたは、資金管理を
仕組み化していますか?

コロナの影響の長期化により、
危機耐性の重要性が見直されて
いますね。

キャッシュの重要性と言っても
良いかもしれません。
今までは、キャッシュをダブつかせておくより、
そのキャッシュを何らかの投資に回そう、
という考えも比較的大きかったですね。

でも、今は、キャッシュを増やすことの方に
比重が傾いています。

もちろん、この先コロナが落ちついていったら、
ある程度は元に戻っていくでしょう。

しかし、特に、中小製造業は、
利益を上げてキャッシュを増やす、
という仕組みを今のうちから作っておけば、
コロナが収束しても、
今後のプラスになることは間違いありません。

キャッシュを増やす上で重要な点の1つが、
資金管理体制作りです。
以前もお話ししましたが、
管理というのは、
見える化からPDSまで
5つの要素を明確にして実践することです。

No.129 中小製造業の社長が計数管理の仕組みを効果的に作るには?


資金管理体制を作ろうとする場合、
まずは見える化することが第1歩。
そのためには、資金繰り表の作成から
入ると良いですね。

コンサルの現場では、
資金管理体制を再構築するとき、
私は、まずは資金繰り表を作成して
もらいます。

それから、第2ステップとして、
資金繰り予定表の作成に入ります。

過去の状況を数字で把握して、
未来の状況を数字で予測できる
ようにします。

これを毎月定期共有して、
PDSを回すだけでも
効果は出ますよ。

さらに、定期共有の場で、
資金繰り改善策を考えて実行し、
結果をチェックすることによって
資金管理体制が作られていきます。

資金繰り改善策としては、
大きなくくりとしては3つです。

(1)現金以外の資産を減らす
(2)負債を増やす
(3)純資産を増やす

貸借対照表(BS)の3つの項目の
増減ということですね。

まずは、(1)現金以外の資産を減らす
について。

これは、売掛金・受取手形を減らし、
在庫を減らすことが重要ですね。

特に、売掛金等を管理の5要素で
管理するだけでも早期回収の
意識付けを醸成することができ、
回収漏れなども減らすことができます。

在庫についても同じです。
管理の5要素で、在庫を数字で
見える化して共有して
定期的にPDSを回していきましょう。
それだけでも減っていきます。

さらに、(2)負債を増やす
について。

これは、借入をいたずらに増やすという
ことではなく、買掛金等の支払いを
管理することです。

早すぎる支払いを極力避けて、
適正なタイミングでの支払いにして
いきましょう。
コツコツと行動を積み重ねることによって
少しずつ結果が改善されていきます。

そして、(3)純資産を増やす
について。

これは、利益を増やすことと
資本金を増やすことですね。

一番重要なのは、利益を増やすことです。
利益がキャッシュの源泉となりますからね。

今は、コロナの影響により、
コストが減少している企業が多いでしょうから、
これを機にコスト削減体制を
仕組み化していきたいですね。

また、資本金を増やすというのは、
増資のことですね。
そんなに機会は多くないでしょうが、
論理的な選択肢としてはアリ、
ということですね。

これを機に、資金管理体制を強化して
いきたいですね。


あなたは、資金管理を
仕組み化していますか?

続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・資金管理を仕組み化せよ!

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