あなたは、「違い」を創る覚悟を
決めていますか?
上場企業に対する経営統治の指針が
改定されました。
以下の3点が追加されましたね。
●脱炭素
●多様性
●知的財産
これは、上場企業の経営者に対する
経営指針ですが、
中小製造業も、
「知的財産」について、
重視した方が良いですね。
ただし、上場企業のような高度な
取り組みまでは不要です。
そこまで経営資源を割くことは、
現実的には難しいでしょうからね。
中小製造業の場合、
「知財」という語を
「違い」という語に置き換えて
認識しましょう。
つまり、これからの中小製造業は、
「違い」を重視した方が良い、
ということになります。
どのように重視するかというと、
まずは自社が以下のいずれかに
当てはまるかを確認してください。
(1)他社と「違い」がさほどない
(2)他社との「違い」がある
最初に、(1)他社と「違い」がさほどない
場合ですね。
この場合、「違い」を創造するというところ
から始める必要があります。
競合他社との「違い」がないということは、
顧客は、価格でしか選べませんので、
基本的には価格競争になります。
なので、粗利の低い商売に
ならざるを得ません。
これからの中小製造業は、
粗利の低い経営を
行うべきではありません。
自社が自主的に値付けをして、
しっかりと粗利を確保するべきです。
そのためには、顧客が価格以外に
貴社から購入する理由を創る必要があります。
価格以外で貴社から購入する理由こそ、
競合他社との「違い」となります。
今は、「違い」がさほど無くても、
今から「違い」を創る決意をしてください。
「違い」がないという社長ほど、
「違い」を創るという意識が低いです。
「違い」があるという社長ほど、
「他社と同じ事をしない」とか
「他社と違うことをする」という意識が高いです。
これは本当です。
すべては、社長の意識から始まる、
ということを充分認識しておいた方が
良いでしょう。
それから、(2)他社との「違い」がある
場合です。
この場合、まずは「違い」のレベルを
冷静に認識しましょう。
さほどレベルの高くない「違い」の場合、
その「違い」をより深化させてください。
または、新たな「違い」を創造して、
より深化させましょう。
「違い」を創るには、時間がかかります。
ですので、無計画に進めて
後戻りするとロスが大きいです。
予め、「違い」の創造を設計しましょう。
その設計の範囲内では
後戻りをすることも出てくるでしょう。
しかし、設計の範囲内であれば、
健全な後戻りということで、
実質的な前進と言って良い。
時間がかかっても、
「違い」のレベルを高めていってください。
さらに、「違い」のレベルが
ある程度高い場合、
ここからは、「知財」として認識してください。
「知財」はよく分からない、
と言ってる場合ではありません。
社長として、「知財」にしっかりと向き合って
実践的に学んでいくべきです。
「知財」と「経営」を融合させて、
自社なりの「知財経営」を行っていきましょう。
あなたは、「違い」を創る覚悟を
決めていますか?
続きはまた次回。
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●●今週の深海奥義●●
・10億企業になるには、
「違い」を創る覚悟をせよ!
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