あなたは、目標を達成するための事前達成数値を決めていますか?
外部環境が大きく変化していく中で、
これからの中小製造業は、
数値による管理を取り入れていくべきです。
数値による管理を取り入れると、
経営体質が強化されることは
間違いありません。
例えば、コンサルの現場では、
経営改善サポートの依頼を受けると、
最初に社内の管理の様子を調べます。
利益の出ていない中小製造業ほど、
数値による管理を苦手とする傾向に
あります。
まずは、社長が、数値による管理を強化する、
と決意してください。
そこからがスタートです。
そうしたら、最初に、
目標を決定してください。
ここでの目標は、経営目標ですね。
売上とか利益が一般的です。
ただし、ここでは、数値で表現するように
してください。
“売上20%アップ”とか
“粗利~億円アップ”などです。
まずは、ここの大元の達成数字を
決めることが重要です。
そして、目標と現状数字との
差分をしっかりと認識してください。
次いで、分解方程式を作ってください。
分解方程式というのは、
売り上げや利益を分解した式です。
売上だったら、
売上=客数×客単価
が基本式ですね。
利益だったら、
利益=売上-費用
が基本式です。
ここから、会社の状況に応じて、
細分化していくわけです。
なぜ分解方程式が必要かというと、
経営目標を達成するために、
何が効いてくるのかをあぶり出し、
やるべきことを明確にするためです。
この分解方程式を作らないと、
経営目標の達成に効いてこないことに
意識が向いてしまう可能性があります。
つまり、分解方程式によって、
“これをやれば経営目標を達成できる”
ということが理屈で分かるようになり、
社員で共有することができます。
次いで、分解方程式の中から、
やるべきことを決定してください。
ここは、数値ではなくて、
やるべきことを端的に表現してください。
注意すべきは、経営目標の達成に
最も効いてくるものを選ぶ、ということです。
最重要アクションですね。
最重要アクションは、3つ前後決定しましょう。
例えば、“WEBからの問い合わせ数を増やす”とか、
“営業訪問件数を増やす”などですね。
それから、この最重要アクションを
クリアするために必要な
具体的な事前達成数値を
決定してください。
例えば、
“WEB広告によりホームページの閲覧数を30%増やす“とか、
“キーマンへの訪問回数を20%増やす”
などです。
これらの数値は、
1つの最重要アクションに対して
最も重要なものを一つ決定してください。
シンプルに構成することが、
現場で動きやすくするコツです。
今までの流れをまとめると、次のとおりです。
(1)経営目標の決定
(2)分解方程式の策定
(3)最重要アクションの決定
(4)事前達成数値の決定
これらが決まったら、
あとは、定期会議により確認しながら、
PDSを回していってください。
あなたは、目標を達成するための事前達成数値を決めていますか?
続きはまた次回。
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●●今週の深海奥義●●
・事前達成数値を回せ!
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