No.110 中小製造業の社長が真の経費削減策を実践するには?

2020.10.27

あなたは、行動会議で
行動を後押ししていますか?

これからの中小製造業には、
減収増益の精神が
非常に重要となります。

もう少し正確に言うと、
当面は減収でもいいから、
増益を図るということです。
主として、経費削減ですね。

そして、増益体制が作れたら、
その後、増収を図っていくという
2ステップの考え方が重要になります。

経費削減を図り増益体制を
構築するということは、
今までのやり方の中でムダを排除して、
効率よく進めていく仕組みを作る
必要があります。

重要な点は以下の2点です。

(1)変異行動を実行すること
(2)組織に定着させること

今までのやり方を変えるわけですから、
今までとは異なる行動を起こさなければ
なりません。
変異行動を実行するということですね。

さらに、瞬間的に実行するだけでは、
仕組みとは言えません。
継続的に効果が現れるように、
組織に定着させる必要があります。

このような変異行動と組織定着を
進めていくためには、会議が重要です。

会議というと、ムダと言われることも
ありますよね。
単なる報告や無言の会議であれば、
確かにムダと言えるかもしれません。

しかし、変異行動と組織定着のためには、
会議は必須です。
今まで、利益の出ていないお客様企業の
会議に数多く参加してきました。
でも、そういう会社で、
身のある会議を行っているところは
ほとんどありません。

私がお客さまである社長に
増益体制の構築について依頼されると、
経営会議を新設してもらいます。

会議体の名前は何でも良いのですが、
重要なのは、継続的に
行動を後押しすることです。

会社の収益状況を変えなければ
イケないのに変えられない企業
というのは、もう決まっています。

それは、行動が変わらない
ということです。
つまり、変異行動を
起こさないということですね。

最初はやる気を出すのですが、
いつの間にか日々の業務に忙殺され、
いろんな理由を付けては
変異行動を起こそうと
しなくなります。

元々、人の脳は安心安全を求め、
そのため変化しないことを望みます。
放っておくと、変化しようと
しなくなります。

しかし、行動が変わらなければ、
結果は絶対に変わりません。

そのため、変異行動を継続するような
後押しが必要なんですね。

まずは、人選が重要。
改善のための変異行動に
積極的になれる人。
変わりたくない人は、
周りが変わらないと
なかなか変わりません。

それよりも、積極的に
変わろうとする人を選んで
実行してもらった方が早いです。

それから、変異行動の具体性を上げて、
毎回追い続けましょう。

つまり、会議の場で、
誰がいつまでに何をやるかを
明確に文字化してください。
フォーマットを作って、
そこに記入していく方が良いです。
会議の最後には、
変異行動を改めて
明確に確認します。

そして、次の会議で、
行動の結果を報告してもらいます。
その結果、うまくいかなかった部分の
原因を分析して、
次の改善行動についても、
フォーマットに則って明確に
文字化します。

次の会議でも同じです。
毎回、改善項目についての
変異行動の結果を追い続ける
訳です。

増益体制を構築するためには、
このような行動にフォーカスした
行動会議で、変異行動を後押し
し続けましょう。

あなたは、行動会議で
行動を後押ししていますか?

それでは、続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・行動会議で
 行動を後押しせよ!

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