あなたは、プロジェクトメンバーに
目標数字達成のメカニズムを
認識させてますか?
これからの中小製造業には、
経営のスリム化が重要です。
減収増益体制作りですね。
減収と言っても、
売上を減らすということではなく、
売上が減ったとしても
利益を上げるということですね。
そのためには、経費削減というより、
業務改善が必要です。
損益計算書上の表示科目の経費を
削減するという意識ではなく、
業務を改善するという意識が
重要です。
業務改善を行うためには、
まずは目的を明確にすべきです。
目的が曖昧なままだと、
どこを目指すべきかが分からず、
迷走してしまいます。
コンサルの現場では、
私は、最初に目的を
文字化してもらいます。
何のために業務改善を
進めていくのか、について、
明確にするわけですね。
業務改善というと、
とかく後ろ向きなイメージが
つきまといますので、
できるだけエモーショナルな
目的にしたい。
なので、私は、顧客との関係を
入れるようにしてもらいます。
自社が変わることによって
顧客にどうなって欲しいのか、
について、明記するようにしてください。
目的が決まったら、次に、
目標最終数字を決めます。
目標最終数字は、損益計算書上の
表示科目にすることが多いです。
材料費率が何%ダウンするとか、
労務費がいくら下がるとか、
粗利率がこれだけ上がるとか。
ただし、経費削減という意識でいると、
どうしても材料費を減らすとか、
労務費をカットする、
という意識になってしまい、
“どうすれば良いの?”
ということになり易くなってしまいます。
しかし、ここでは、業務改善という意識が
前面にあって、業務を改善した結果、
損益計算書の数字に反映される、
という因果関係になります。
そのためには、経営数字の見方を
知ってもらう必要があります。
主として損益計算書上の数字ですね。
普通は、貸借対照表上の
数字までは必要ありません。
コンサルの現場では、
私は、プロジェクトメンバーに対して、
損益計算書上の経営数字の
見方について、繰り返しレクチャーします。
社員に対しては、
経営数字から入るよりも、
家計の収支から理解してもらう方が
自分ごととして認識してもらい易く
なります。
目標最終数字が決まったら、
その数字を達成するための
目標現場数字を決めます。
工場別とか、
工程別、取引先別の数字であったり、
時間あたりの数字など、
業務改善の内容に応じた
適切な現場数字ですね。
業務改善によって、
直接的には目標現場数字を
達成することに集中し、
その結果として目標最終数字が
改善されて、経営数字として
損益計算書に反映されます。
このように、業務改善を行うためには、
プロジェクトメンバーが、
経営数字を理解した上で、
目標現場数字を達成することにより、
経営数字に反映させていくという
メカニズムを認識することが重要です。
あなたは、プロジェクトメンバーに
目標数字達成のメカニズムを
認識させてますか?
続きはまた次回。
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●●今週の深海奥義●●
・目標数字達成のメカニズムを認識させよ!
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