あなたは、改善のサイクルを
愚直に回していますか?
これからの中小製造業には、
減収増益体制を作るための
業務改善が欠かせません。
しかし、人はどうしても現状を変えたくない、
という防衛意識が働くため、
現状の自分のタスクを改めて
業務改善を成功させるというのは
意外と難しい。
業務改善を行っていく上で
とても重要な意識があります。
コンサルの現場では、
私は、主として以下の5点を事前に
説明します。
(1)正解を求めない
(2)答えは1つじゃない
(3)とにかくやってみる
(4)定期チェック
(5)20%合格
まずは、(1)正解を求めないについて。
業務改善策を考えようとするとき、
どうしても誰かから絶対的な正解を
得ようとしてしまいます。
その方が、自分の頭で考えるという
思考エネルギーを消費しないで済むので、
楽なんですね。
特に、立ち止まって深く考える
ということが苦手な場合、
安易に正解を求めようとする傾向に
あります。
しかし、正解は誰にも分かりません。
業務改善策について
これが正解ということは事前に
分かるものではありません。
ですので、“これが正解ではないか”
という推測解を自分たちで創造する
という意識が重要です。
次いで、(2)答えは1つじゃないについて。
学生時代の数学の問題には、
答えが1つあります。
絶対的な1つの正解です。
しかし、業務改善を行う上で、
ある問題を解決する方法は、
1つではありません。
複数あり得ます。
富士山の山頂に到達するのに、
複数のルートがありますよね。
それと同じです。
現実には答えは1つではありませんので、
複数の推測解を考えて、
最適な推測解を選ぶように
しましょう。
そして、(3)とにかくやってみるについて。
これは、本当に重要です。
私が今まで見てきた中で、
業務改善に失敗するのは、
結局やってないということが多いです。
業務改善というのは、
結果を変えて目標を達成する
ということですよね。
ということは、行動を変えることが
絶対に必要です。
思考が変わっても、
行動が変わらなければ、
業務改善は成功しません。
しかも、正解は事前には
誰にも分かりませんので、
とにかくやってみた方が得策です。
成果が出なければ、
そのときまた考えれば良いだけです。
とにかく、やりきることが重要です。
さらに、(4)定期チェックについて。
正解は誰にも分かりません。
あくまでも推測解です。
ですので、行動した後、
その推測解が正しかったかどうかを
チェックすることが必要です。
そのためには、どのように
チェックするかについても、
事前に決めておいた方が良いですね。
定期チェックを行ってはじめて、
推測解が正解だったかどうかが
判明します。
最後に、(5)20%合格について。
推測解を実行してみて
結果がすぐに100点となることは
まれです。
そんな簡単にいくなら
誰も苦労しません。
まずは20点で合格、というくらいの
気持ちで、実行して定期チェック
しましょう。
そして、どこが良くてどこが良くなかったか、
について、しっかりと考えましょう。
それから、改善策を実行していきましょう。
こういう小さな改善策を繰り返しながら、
100点に少しずつ近づけていく、
という意識が重要です。
このように、業務改善を行うときは、
考えて、実行して、チェックして、
考えて、実行して、チェックしての
繰り返しになります。
あなたは、改善のサイクルを
愚直に回していますか?
続きはまた次回。
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●●今週の深海奥義●●
・改善のサイクルを愚直に回せ!
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