あなたは、目標達成に繋がる
途中経過の数字を定期的に
追いかけていますか?
前回、数字を定期的にチェックし
数字に基づいて意思決定すべし、
というお話をしました。
ただし、数字といっても、
単なる会計数字だけでは
効果は低いと言って良いでしょう。
もちろん、最初は、会計数字だけを
見るだけでも良いのですが、
定期的に数字を見るような
習慣やシステムができたら、
次のステップとして、
会計数字以外の数字も
見るようにしたいですね。
会計数字以外の数字というのは、
会社によってそれぞれ異なります。
最終的な目標数字としては、
売上とか、利益の数字が多いでしょう。
その目標数字の途中経過に
繋がる現場数字が、
定期的に見続けるべき数字です。
その現場数字は、多くの場合、
ダイレクトには見ることはできません。
見たい数字としてしっかりと定義して、
それを収集できるような仕組みを
考える必要があります。
なので、まずは、会社にとって重要な
最終的な目標数字を決めることが
必要ですね。
その上で、その目標数字を知るための
途中経過の現場数字を定義したい。
目標数字が売上だとしたら、
売上に繋がる途中経過の現場数字は
どんな数字でしょうか。
そのためには、顧客が自社に対して
どのようにアプローチして来て
どのように依頼するのか、
そのプロセスを明確にする必要が
ありますね。
例えば、ある会社は、
こんなプロセスだったとしましょう。
(1)問合せ
(2)打ち合わせ
(3)見積り提出
(4)正式依頼
このような場合、
問合せ数や打ち合わせ数、
見積り提出数などの
途中経過数字が
重要な現場数字になりますね。
このような途中経過数字は、
見ようと思ってもすぐには見れませんね。
「
目標数字を達成するために、
これらの途中経過数字を見える化して
定点チェックしていく
」
ということを社員に宣言して、
それら途中経過数字を収集するための
仕組みを作る必要があります。
誰に何をやってもらうのか、
新たに決めなければいけませんからね。
でも、重要な目標数字であるなら、
必達目標数字として、
社員みんなで途中経過数字の
見える化を図っていくべきです。
このように見ていくと、
定点チェックすべき現場数字というのは、
会社の過去を見るためのものではない
ということが分かってくると思います。
もちろん、数字としては実績値ですから、
過去の数字ではあるんですが、
本質的に重要なのは、
過去の数字を明らかにすることによって
将来を見ている、ということなんです。
将来の着地予想をし、
そこから逆算して、
今できることを実践する、
ということが重要なんですね。
定期的に経営数字をチェックすることの
本質は、過去の現場数字を頼りにして、
将来をコントロールする、ということ
にあるんです。
あなたは、過去の数字に基づいて、
将来を創っていますか?
━━━━━━━━━━━━━━━
●●今週の深海奥義●●
・過去の数字から
将来を創るべし!
━━━━━━━━━━━━━━━
ネオフライトクリエイションズ
宮川 壮輔
これからの製造業社長には深い思考が必要です。
経営やマーケティングに役立つノウハウを毎週火曜日にお送りします。
ぜひ、ご登録下さい。