No.67 請負加工業の社長が他社との差異を効果的に作っていくには?

2019.12.17

あなたは、自社の独創差異を
育てていますか?

これからの中小製造業には、
知覚化する技術が重要になってきます。
ホームページ等の現実の媒体において
知覚化するためには、
主張のポイントがずれないように、
まずはコンセプトがあった方がベターです。

コンセプトというのは、
主張の大元ですね。

コンセプトを作るというとき、
結構難しいのが、製造業の中でも
請負加工業です。
組立加工業とか、
部品加工業とも言ったりしますね。

請負加工業では、
自社にしかできないオンリーワン技術が
あれば良いのですが、
普通は、そんなオンリーワン技術なんて
無いことが多いですよね。

なので、競合他社との違いが出しにくい。
つまり、競合他社では聞いたことのない
ような、ぶっ飛んだコンセプトというのが、
そもそも作りにくいんですよね。

なので、請負加工業の場合、
コンセプトの作り方にはコツが要ります。

まずは、微差で始めるということですね。
それから、時間をかけて微差を強化していき
大きな独創差異に育てていきます。

最初は、100点満点中、55点で合格とする。
つまり、平均点のちょい上をいくのであれば、
合格。

まずは、自社の特徴や技術を
なるべくたくさん吐き出した上で、
55点以上となる候補を選ぶわけです。

そして、自分たちのやりたいことや、
利益率の高い仕事などの観点から、
55点以上となる差異ポイントを決めます。

そうしたら、その差異ポイントを文章にまとめて
ホームページ等にアップしましょう。
それだけでも、自社の差異ポイントについて
改めて思考が整理されるだけでなく、
自社が勝負するポイントの覚悟が決まります。

“これでやっていく”
という覚悟ですね。

そうすると、早くも、55点から58点くらいには
なります。

もちろん、この時点でも、競合他社は、
その技術ができないわけではありません。
やろうと思えばできます。

ここからが勝負ですね。
ここから、覚悟を決めた微差についての
依頼をたくさん受け、
ノウハウを蓄積していきます。
そして、依頼を受ける度に、
その経験や知見をホームページに
アップし続けます。

それが、1年経ち、2年、3年、5年経ってくると、
いつの間にか、競合他社がちょっとでは
追いつけないくらい深いレベルに到達する
ことができます。
そして、情報発信のレベルも他社より
深くなっていきます。

時間をかけて深化させていくということですね。
そうすれば、最初は微差であったものが、
大きな独創差異となって自社の高収益化に
繋げることができます。

このようにして、時間をかけて育てていく、
という発想でいると、
請負加工業のコンセプトは
作りやすくなります。

あなたは、微差を大きく育てていますか?

続きは、また次回。

━━━━━━━━━━━━━━━
●●今週の深海奥義●●

・微差を大きく育てよう!

━━━━━━━━━━━━━━━
ネオフライトクリエイションズ
宮川 壮輔

深海の技術経営無料メールレター登録

これからの製造業社長には深い思考が必要です。
経営やマーケティングに役立つノウハウを毎週火曜日にお送りします。
ぜひ、ご登録下さい。

*
*
メールアドレス*