No.77 中小製造業の社長が新製品を拡販するタイミングとは?

2020.3.10

あなたは、まずは、目の前の顧客を
泣くほど喜ばせていますか?

新製品を開発したとき、
どうやって売っていこうか、
考えますよね。

本当は、開発前に考えておかないと
いけないのですが、
そこら辺が曖昧なまま、
新製品が完成した、
ということはあるでしょう。

そのとき、どうやって売っていきますかね?

広告費を使って、
どこかの媒体で宣伝しますか?

新製品というのは、
顧客に受け入れられるかどうか
分かりません。

それなのに、最初から、
販促費をかけて、
不特定多数の顧客を
追いかけるというのは、
良くない作戦です。

そんなことやってると、
マーケティングコストがかかりすぎて、
アッという間に、新製品プロジェクトが、
終焉を迎えます。

新製品を売る場合の
ファーストステップは、
目の前の顧客に使ってもらう、
です。

目的は、ニーズの確認と、
改良・改善です。

ですので、この段階では、
利益は二の次ですね。
タダでも良いので、
顧客に使ってもらいましょう。
もちろん、単価が高い場合、
タダというわけにはいかないでしょうから、
その場合、格安で提供する、
ということになりますね。

このとき、重要なのは、
顧客からの声を集める、
ということ。

良いか悪いか、
購入したいかどうか、
問題点はあるか、
どんな使い方をしたか、
などなど、
いろいろ顧客に聞いてみて
ください。

この時点でニーズがまったく無さそうなら、
思い切って、損切りすることも
考えなければなりません。

そうならないように、
開発段階の要所要所で、
ニーズ確認のプロセスを盛り込んで
おきたいですね。

ニーズがありそうだとしたら、
この段階では、新製品の品質を
上げることを考えましょう。

改良、改良です。
そのために、問題点や課題を
集めたいですね。

効果的な改良がなされたら、
また新製品のプロトタイプを作ります。
そして、目の前の顧客にどんどん
使ってもらいましょう。

このときも、利益は二の次。
トントンくらいでも十分です。

引き続き、顧客からの声を集めて、
問題点や課題を改良していきましょう。

顧客からの感想も同じように
集め続けましょう。
そして、顧客が泣いて喜ぶくらい、
新製品の品質が上がったら、
そこがチャンスです。

不特定多数の顧客に対して、
改めて拡販を狙っていきましょう。
もちろん、問題点や課題というのは、
永遠になくなることはありません。
大きな改良点をクリアできて、
顧客が泣いて喜ぶくらいになったら、
細かい問題点は、また次への
改良候補としておきましょう。

このように、新製品の販売というのは、
目の前の顧客から小さく始めて、
品質を上げていき、
顧客が泣いて喜ぶくらい整ったら、
いざ拡販へと進めていきましょう。

あなたは、拡販の前に、
目の前の顧客を喜ばせていますか?

それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・目の前の顧客を泣くほど喜ばせよ!

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