代表経営コンサルタント 宮川 壮輔
“売上はある程度上げてきたけど、まだまだこれから”
“もっと成長していくにはどうすればいい?”
今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。
ゼロから売上2~3億円に到達させる
ということはスゴいことです。
社長がとても優秀でパワーを持っている
ことが分かります。
でも、社長がスーパーマンの状態では、
売上2~3億円が上限です。
社長は一人で何でもできます。
自分から1日12時間でも15時間でも
働くかもしれません。
そして、こんな社長が複数いれば、
もっと拡大できるかもしれません。
しかし、社長は一人です。
どんなに優秀な社長でも、
社長1人で拡大させるには
限界があります。
なぜなら、社員は、社長ほどの
能力もパワーもありませんし、
自分から1日12時間も働きません。
つまり、現状では、
社員は社長の能力やパワーの
1/3しかない、ということを
社長はまず認識してください。
現状の会社をさらに発展させていくには、
自分が頑張るという思考を変えて、
1/3スペックの社員を組織として動かす、
ということを直視する必要があります。
組織を作る、ということです。
この“組織を作る”ということに対して、
価値を感じない社長や苦手な社長が
多いです。
日本は、終身雇用や年功序列により、
社内で頑張れば上がっていく、
というシステムでやって来ました。
なので、“組織を作る”ということに関して、
あまり価値を感じてこなかったし、
学ぶ必要性も教えられる場も
さほどありませんでしたよね。
しかし、令和の時代からは違います。
価値感も外部環境も大きく変わりました。
これからは“組織を作る”ということに
真剣に向き合った社長が、
会社を成長させることができることになります。
では、“組織を作る”というのは、
どうするのか?
はい、以下の2つを作って運営する
ということです。
(1)理念
(2)仕組み
(1)理念というのは、
会社の目指すべきゴールです。
現状の延長線上にないような
はるかに高く先のゴールです。
この本気のゴールを言語化することが
第一歩です。
しかし、理念を言語化しただけでは、
組織は作れません。
その理念を浸透させる施策を
行うことが必要です。
ここでいう“理念”というのは、
“作って浸透させる”、
というところまで必要ということですね。
その上での、(2)仕組みです。
仕組みというのは、
標準化と実践的共有です。
標準化のためにマニュアルを作ることは
重要ですが、ここでも
作っただけではさほど価値はありません。
あくまでも、社員が実践できるように
することが重要ですね。
標準化というのは、理念と繋がっています。
そして、これら理念と標準化によって、
組織風土が作られていきます。
つまり、“組織を作る”というのは、
理念と標準を作り運営していくことにより、
組織風土を作るということです。
売上2~3億円まで到達した中小製造業は、
ぜひ組織作りに正面から取り組んでください。
あなたは、組織作りに取り組んでいますか?
それでは、また次回。
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●●今週の深海奥義●●
・次は組織作りだ!
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