売上2~3億円の中小製造業になぜ本気の経営理念が必要なのか?

2023.12.12

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“経営理念って作ったけどさほど影響はないよな”

“理念で売上は上がらん”

今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

“経営理念は重要”
なんてことは
言われなくても分かってる、
という社長は多いでしょう。

でも、経営理念を作ったって、
社員はほとんど変わらない、
という会社も多いはず。

それなら、なぜ経営理念が必要
なのでしょうか?

そもそも社員は、
自由に放っておいたら、
好き勝手な働き方をします。
“09時-17時までいればいいや”
とか、
“給料もらえればOK”
などと考えるのが普通です。
これが普通なんです。

でも、社長は、
もっと積極的に動いて欲しいとか、
もっと成長して欲しいなどと
考えています。

つまり、何もしなければ、
社員の考えと、
社長の要求との間には
ギャップがあるんですね。

このギャップを解消するためには、
どうすればいいか?

そのためには、会社として、
“こういう考え方で仕事をして欲しい”
とか、
“こういうスキル・能力を身に付けて欲しい”
などと、教育していくことが必要に
なります。
ここはとても重要な点です。
会社側が、社員に対して
教育して社員マインドを育てて
いく必要があるんです。

でも、教育していこうとするとき、
そもそもこの会社がどういう方向に
進んで行くか、ということが
明確になっていないと、
教育が成り立たないんです。

つまり、
“ウチの会社はこういうところを
目指している。
だから、そこに行くために、
こういう働き方をして欲しい、
こういうスキル・能力を身につけて欲しい“
ということが言えるわけです。

その目指すところというのが、
経営理念でありゴールということに
なります。

ですので、社長が、
本気の理念を作らないと、
教育が成り立たないんですね。

教育する上で1番効果的なのは、
繰り返し繰り返し伝える、
ということです。

記憶というのは、
回数×深さ
で決まります。

生死に関わるくらいの深い体験を
すれば、一発で記憶するでしょうが、
ビジネスではそんなインパクトのある
経験は少ないですよね。
ですので、回数が重要で、
繰り返し伝えることによって、
1人1人の社員の記憶に定着し、
それが集まって企業文化になります。

そして、その企業文化が、
組織となって理念に進んで行く、
という流れを生み出すことができる
ようになるんです。

これからは、人口が減少するため、
縮小していく市場もあり、
なかなか人も集まらず、
せっかく入社してもすぐ辞める、
なんてことになると、
中小製造業が飛躍的に成長する
ということは困難です。

このような令和の時代に
中小製造業が成長していくためには、
本気の理念を作って、
社員のマインドを教育して
企業文化を作り、
組織力で戦っていくことが、
非常に重要になっていきますよ。


あなたは、本気の理念を作って社員のマインドを教育していますか?


それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・本気の理念で教育しよう!

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