売上2~3億円の中小製造業が優秀な人を雇うにはどうすればいいか?

2024.3.5

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“どこかに優秀な人がいないかなぁ”

“優秀な人が来てくれればウチも良くなるのに”


今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

中小製造業の社長は、
常に優秀な人を探していると言っても
過言ではありませんよね。

飲みに行ってもどこに行っても、
優秀そうな人がいたら声をかけて
“ウチに来ない?”などと勧誘することも
あるでしょう。

中小企業にはなかなか優秀な人が
集まりにくいですから、
そのようにゲリラ的に人集めを行っている
社長もいらっしゃるでしょう。

なぜ、優秀な人を欲するのでしょうか?

もちろん、優秀な人に成果を上げてもらって、
リーダーシップを発揮してもらって、
次代の管理職や経営層として
活躍してもらいたい、ということでしょう。

しかし、本当は気付いているはずです。

そういう会社に、優秀な人は来ません。
仮に来たとしても、
1年~3年くらいで成果を出せずに
やめてしまうことが多いでしょう。

本当は気付いているはずなんだけど、
心のどこかで、
“まだどこかにいるはずだ”
と思って、優秀な人を欲し続ける。

もうその発想をやめませんか?

もう一度言いますが、
優秀な人を追い続けている
中小製造業に、
優秀な人は来ません。

まずは、その点をしっかり受け入れてください。

では、どうすれば良いか?

次のことを認識してください。

●普通の人が成長する仕組みを作る


実は、中小製造業は、
優秀な人を探すことではなく、
普通の人が入社しても
成長する仕組みを作ることによって
組織として成長していきます。

このことを認識して覚悟した社長から、
会社は組織として成長する
と思ってください。

優秀な人を探し続けて、
運良く入社してもらっても
数年で退職する、
ということを繰り返すより、
普通の人でも成長できる仕組みを作る方が
遠回りに見えて、
実はその方が早いんですね。

特に、これからの人手不足の時代には、
それが顕著になっていきます。

では、一体、仕組み作りとは
どんなものなんでしょうか?

仕組み作りというのは、
会社の本気のゴールを決めて、
社員がそのゴールに向かっていく
マインド育成と業務遂行のための施策を
作るということです。

つまり、以下の3点が重要ですね。

(1)会社の本気のゴールを作る
(2)マインド育成の施策を作る
(3)業務遂行の施策を作る


中小製造業では、
まだまだ上記(1)~(3)について、
明確になっていない会社が
多いですね。

特に、(2)と(3)の施策作りについては、
今までなかなか手を付けていない
というだけではなく、
どのようにやったら良いのかよく分からない
という社長も多いでしょう。

重要なのは、事前に設計する、
という意識です。
まずは現状のフローを図で書いて
見える化してください。
そして、そのフローを改善してください。
さらに、改善フローを実施してください。
実施した後は、結果を直視して、
さらにフローを改善し続けてください。

このように、優秀な人を探すという意識を
キレイさっぱり捨てて、
普通の人が成長する仕組みを作る、
という覚悟を決めてください。

そのような仕組みを作って運用することが、
後に優秀な人が応募するようになるための
一番の近道となります。


あなたは、普通の人が成長する仕組みを作っていますか?


それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・普通人が成長する仕組み!

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