食品業界の中小製造業が売上を上げるために魅せるやり方とは?

2024.4.2

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“最近、売上が下がってきてるんだよな”

“どうやって魅せれば良いのかよく分からない”

今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

コロナ禍が一段落して、
これから売上を上げていきたい、
という社長は多いですよね。
特に、食品業界では、
リアル店舗に客足が戻って来てるので、
この流れに乗じて、
コロナ前の売上に戻して、
さらに越えていきたい、
という会社も多いはず。

では、どのように売上アップを
図っていけば良いのでしょうか?

これには、中期と短期で考える必要が
ありますね。

中期的には、世界観の再構築です。
コンセプトを再設計して、
販促の方針を決定します。

一方、短期的には、魅せ方の改善です。
売場やECでの発信のやり方ですね。

商品を魅せるということで言えば、
食品業界だろうがどんな業界だろうが、
本質的にはどこも同じです。

でも、食品業界特有の魅せ方と言えば、
シズル感ですね。
シズル感というのは、
ざっくりいうと美味しさの見える化のことです。
美味しさを見える化することによって、
顧客に、美味しさを想起させる
ということですね。

でも、美味しさという目に見えないものを
どうやって顧客に伝えれば良いのでしょうか?

やはり、五感に訴えるということが
効果的ですね。

ジュージューという音や、
ほんのりあまい香りなど。

その中でも、最も大きいのは、
視覚による情報でしょう。

視覚としては、絵と言葉の2種類があります。

絵は、写真がメインになりますね。
湯気が立って温かそうな瞬間を捉えた絵
などがあれば、それだけで美味しそうですね。
その商品の最大の特徴を絵で表現して
みましょう。
最近は、動画もありですね。

一方、言葉による表現もあります。
シズルワードですね。
特に、擬音語や擬態語などの
オノマトペが使われます。

例えば、こんなワードです。
・サクサク
・もっちり
・とろとろ
・ふんわり
・濃厚
・濃密
・絶品
・完熟
・贅沢

焼き芋で言えば、こんな感じでしょうか。

・甘くてほくほく焼きたて
・心温まるほっこり焼き芋
・自然の甘さがぎゅっと
・ほっくほくの甘い誘惑


芋を割って湯気が立ちこめていて、
中が黄金色に輝いているような写真に、
上記のシズルワードを散りばめると、
顧客に美味しさを想起させることが
できますよね。

食品を魅せるには、
このような絵や言葉を使って、
シズル感でいかに美味しさを表現して、
顧客に美味しさを想起させるか、
という意識がとても重要です。

そのためにも、街にあるお店の
パッケージなどの表現に敏感に
なってください。
どんなシズル感になっていて、
どんなシズルワードを使っているかを
脳内に蓄積していくことは、
自社製品を魅せるためにも
とても重要です。


あなたは、シズル感を意識していますか?


それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・シズルを上げよう!

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