売上2~3億円の中小製造業の社長が会社を飛躍させるには?

2024.4.16

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“これから社長として会社を大きくしていきたい”

“社員が自律的に動くようになって欲しい”

今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

以前、会社を大きく飛躍させるためには、
社長が大きなゴールを描くことが重要だという
お話をしました。
社長マインドですね。

今回は、その大きなゴールを描いたあとの、
重要事項です。
中小製造業の社長の仕事は、
以下の2点です。

(1)戦略作り
(2)組織運営


もちろん、プレイヤーとして現場の仕事を
している社長も多いでしょう。
しかし、それはプレイヤーとしての仕事であって、
社長の仕事ではない、という点は、
認識しておいて下さい。

社長がプレイヤーの仕事をすることが、
悪いわけではありません。
バランスの問題だということですね。
特に、現場仕事で忙しく、
社長がいないと現場が回らない、
という会社は、要注意です。

そういう社長は、
現場足抜けプロジェクトを起ち上げ、
徐々に現場から足抜けしていってください。
そして、足抜けして生じた時間を、
上記2点の社長の仕事に振り分けてください。

まずは、(1)戦略作りですね。
戦略作りというのは、
戦う土俵と戦い方を決める、
ということです。

例えば、今はまだ利益が出ているが、
今後この状態が続くとは限らない、
という場合、どういう戦略で戦っていきますか?

また、管理職や社員が育たなくて、
人手不足が深刻になり始めてる、
という場合は、どうしますか?

戦略作りのためには、
将来のことを考えに考えて、
将来の目標を立て、その目標に向かって
どのような方針で会社を進めていくか、
ということを立ち止まって考える必要があります。

これは、現場仕事で走りながら考える
という思考とは、別ものです。
立ち止まってじっくりと深く深く考える
というタイプの深海思考です。

今のような激動の時代では、
社長は、深海思考を身につけて、
自社の戦略を常に考えることが重要です。

さらに、(2)組織運営です。
中小製造業の社長には、
組織運営を苦手とする方が非常に多いですね。

昭和からのイケイケの時代では、
会社が人を育てるということが
そんなに必要ではなかったし、
自分たちもそのような教育を
受けてきませんでしたからね。
社長は、管理職に対して、
“部下をしっかり育てろよ”
と丸投げしても回っていました。

しかし、令和からの時代は違います。
市場縮小と人口減少の時代です。
ピーク時に合わせた生産能力から
需要が減少していくわけですね。
つまり、商品が余り、会社が余る時代です。
若い人は、余っている会社を
転々と動ける状況や価値感にあって、
会社は人手不足が深刻になり始めています。

このような令和の時代では、
まずは自分たちの昭和スタイルでは
組織は育たない、と早く認識してください。

社長が“部下を育てろよ”と言うだけでは、
会社は淘汰されていきます。

そうならないためにも、
社長が、本気の理念を作って、
理念を浸透させる日々の施策を運営して、
業務の仕組みや教育の仕組みを
作ることに真剣に取り組んでください。

令和の時代は、
社員を育てる仕組みを作るという
覚悟を決めて一歩踏み出した社長が
勝ち残っていくことになります。

以上のように、中小製造業の社長には、
戦略作りと組織運営にしっかりと向き合って
取り組むことが非常に重要になってきます。

あなたは、戦略と組織に向き合っていますか?


それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・戦略と組織に向き合おう!

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