“高収益な会社にしていきたい”
“利益率を上げたい”
今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。
前回、高収益な企業になるには、
競合との“違い”を作ることが重要、
というお話しをしました。
では、競合との“違い”を作る上で
一番重要なことはなんでしょうか?
はい、それは社長の異端マインドです。
常識やセオリーから外れることを
厭わないマインドですね。
特に、現状で低収益率の会社が、
高収益率に生まれ変わるためには、
社長の異端マインドを育てなければ、
かなり難しいと言っていいでしょう。
なぜか?
競合との“違い”を作っていくということは、
競合がやっていない道を進んで行く
ということであって、
答えがあるかどうか分からない戦いに対して、
何度も諦めずに挑戦し続ける
不屈の精神が必要となるからです。
独自の道を進んで行く過程では、
上手くいかないことや
周囲からの反発などが
何度も何度も襲ってきて、
不安になったり、
めげそうになったりすることもあります。
それらを跳ね返すには、
不屈の精神が必要です。
では、不屈の精神を持ちましょう、
と言って持てますでしょうか?
いえいえ、
そんなに簡単に変えられるなら、
苦労しませんよね。
人は変わろうとしても、
そんなにすぐには変われません。
人には誰しも潜在的な快適領域
というものがあって、
その快適領域から出ようとすると、
潜在意識がその人を快適領域に
引き戻そうとします。
潜在意識は人の意識の97%を締める
と言われるくらいですから、
この潜在意識から変えないと
不屈の精神は持てません。
では、どうすれば潜在意識から
変えることができるのでしょうか?
一つには、社長の未来を変える
ということです。
社長の頭の中には、
未来のゴールは描けていますでしょうか?
潜在意識が働くようになるためには、
その未来のゴールは、
心の底から本気で叶えたいものであって、
さらに鮮明にイメージされていることが
非常に重要になってきます。
ボンヤリとしたゴールだと、
そのゴールを達成するための
潜在意識からのポジティブパワーが
発動しません。
むしろ、潜在意識は、
ネガティブパワーが発動されることにより、
快適領域に引き戻そうとします。
実は、ゴールを鮮明に描くということは、
快適領域に引き戻す力を
逆に利用するという考え方です。
つまり、ゴールを鮮明に描くことによって、
快適領域を、
現在ではなく、
未来のそのゴールに設定するということです。
未来のゴールが自分の潜在意識下の
快適領域になると、
潜在意識がその快適領域に
引き上げようとします。
現状から未来のゴールに
引っ張り上げる力が働くということですね。
では、未来のゴールを鮮明に描くには
どうすればいいのでしょうか?
それは、何度も何度もゴールをイメージし、
ゴールの情報量を増やしていくことです。
何年後に高収益企業になっているのでしょうか?
それはどんな場所ですか?
周りにはどんな人がいますか?
どんなことを話していますか?
社員は何名いますか?
社員はどんな顔をしていますか?
これらのセルフクエスチョンを繰り返し、
さらには、見本となる高収益企業に
訪問してその社長から話しを聞いたり、
写真を撮って飾ったりすることによって、
少しずつゴールの解像度が上がっていきます。
このように、少しずつゴールを鮮明にしていって、
そのゴールが快適領域になるくらいに昇華させ、
潜在意識が快適領域に引っ張り上げる力を
有効に活用してください。
そうすれば、社長の異端マインドが
醸成され強化されていきます。
あなたは、社長の異端マインドを育てていますか?
それでは、また次回。
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●●今週の深海奥義●●
・異端マインドを育てろ!
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代表経営コンサルタント 宮川 壮輔
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