中小製造業の社長が理念を社員に浸透させるための施策とは?

2024.9.10

“社員の定着率がよくない”

“社員がそれぞれ別の方向を向いている”


今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

前回もお話ししましたが、
理念を作っている中小製造業は
結構多いです。

しかし、理念が浸透している中小製造業
となると、極端に少なくなります。

つまり、
・理念創造
 ↓
・理念浸透
の間には大きな溝があるということ。

その大きな溝を越えるためには、
・浸透施策の継続実施
が必要です。

しかし、この浸透施策は、
継続することが極めて難しい。
成果がすぐには表れないからです。
成果が出始めるまでに
1~2年かかることを想定しておいた方が
良いでしょう。

ですので、浸透施策を実施するためには、
以下の2点を再認識してください。

・理念浸透のためには浸透施策の継続実施が必要である
・変わり始めるのに1~2年はかかる

では、どんな浸透施策を継続実施していけば
いいのでしょうか?

具体的な施策は、
事前には分かりませんし、
会社によっても異なってきます。
しかし、以下の観点から設計してください。

(1)デイリーアクション
(2)マンスリーアクション


まずは、(1)デイリーアクションについて。
これは、文字通り、毎日行うものです。
“毎日やらなければならないのか”
と思われるかもしれませんが、
毎日やるべきです。

ただし、毎朝の唱和だけでは不充分。
コツは、理念や価値基準の
意味と向き合う場を作る、ということ。
例えば、唱和のあと、会社の理念や
価値基準の一つのワードをピックアップして、
社長や上長が解説する場を作るなどでもOK。
さらに、当ワードについて、
自分たちの日頃の業務に当てはめて、
理念や価値基準に基づいて、
こんな判断をしたとか、
こういう判断をすべきだった、
ということを話す場を作るなどもOKです。

また、現在は、チャットを使うことが
増えてますね。
理念や価値基準について、
社員にコメントしてもらい、
社長や上長が返信するなどもOKです。

重要なことは、
理念や価値基準の意味と、
毎日向き合わせるということです。

これによって、社員が、
少しずつ自社の理念や価値基準を
日常の業務の中で意識するように
なっていきます。

次いで、(2)マンスリーアクションについて。
これは、月ごとのイベントですね。
集合研修にすると良いでしょう。
時間は1時間ほどでOKです。
理念や価値基準について、
社員同士のディスカッションの場を
作ってください。

理念や価値基準についての
お題を与えて、
1人1人考えてもらい、
グループで共有・議論して、
全体で共有・議論する
といった感じです。

このように、理念浸透のためには、
そのための施策を
継続的に実施することが重要であり、
そのための環境を作るということが、
社長にとってとても重要な仕事になります。


あなたは、浸透施策の継続実施の環境を作っていますか?


それでは、また次回。

━━━━━━━━━━━━━━━
●●今週の深海奥義●●

・浸透施策の環境を作る!

━━━━━━━━━━━━━━━

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

深海の技術経営無料メールレター登録

これからの製造業社長には深い思考が必要です。
経営やマーケティングに役立つノウハウを毎週火曜日にお送りします。
ぜひ、ご登録下さい。

*
*
メールアドレス*