No.94 中小製造業の社長による新型コロナウイルス中の対応とは?

2020.7.7

あなたは、環境の激変に対して
創意工夫を実践していますか?

新型コロナウイルスの影響が
まだまだ続いてますね。
大手製造業は、市場の縮小に合わせて、
生産量を減らすために、部品や原材料などの
調達量を減らしています。

そうなると、当然、中小の町工場などの
加工製造業は、これから、
非常に厳しくなりますね。

この状況下で特に何も変わらず、
というのでは、湯でガエルのように、
気付いたときには、時すでに遅し、
ということで、淘汰の対象となって
しまいます。

外部環境の激変に対して、
どう対応するべきなのか、
正解は誰にも分かりません。

もしかしたら、あと少ししたら、
もとに戻るのかもしれません。
先のことは誰にも分かりませんが、
この激変に対して、
懸命に対応しようとするか否かで、
今後の会社の状況は変わってくるでしょう。

対応策としては、
人と人とのリアルな接触が激減している
わけですから、非接触による対応が
挙げられるでしょう。

典型的には、リモート対応ですね。

例えば、オンライン営業への取り組みを
強化している会社もあります。

例えば、ある金属加工会社。
今年2020年4月~5月に、
新規顧客向けの工場見学を
オンライン中継で行いました。
なんと、平時の7割ほども実施したらしい。

さらに、設計者や技術者が客先に同行して
対面で行っていた技術相談会を
オンラインで実施しています。

オンライン技術相談会にすることにより、
加工仕事が詰まっている技術者でも、
ブツ切りの時間で参加しやすくなり、
商談がスピーディーに進むようになるという
メリットもあるようです。

もちろん、顧客にとっても、オンラインの方が、
効率的に打ち合わせができますし、
しかも技術者に即答してもらえますので、
メリットもたくさんあります。

今までは、オンライン対応不可で
コロナの状況が元に戻るのを待つ、
という認識でいた会社も、
これからは、少なくともオンライン対応可に
切り換えるべきですね。

競合を寄せ付けないほどの
独自技術や独自対応が無いのであれば、
いつまでもオンライン不可でやっていると、
湯でガエル状態で淘汰されます。

積極的に対応すべきですね。

さらに、在宅ワークに切り換える加工製造業も
少しずつ出てきています。
もともと場所を問わずにできるような仕事や、
頑張れば自宅でもできそうな仕事って
ありますよね。
経理とか設計などは、在宅ワークに
切り換えるところも出ていますね。

一方、加工製造業というと、
加工を行うことが価値を上げることであり、
利益の源泉ですね。
加工となると、専用の機械や工具を使って、
工場で加工するのがほとんどでしょう。

しかし、このような加工についても、
在宅ワークにしようとしている会社も
あります。
例えば、火花が飛ばないような
家庭用の溶接キットによって、
作業員が自宅で溶接を行っています。

このような創意工夫によって、
新たな知見やノウハウが積み重なっていき、
競合他社にはすぐには対応できないような
独自技術や独自対応が可能になる芽が
生まれる可能性があります。

外部環境の激変に応じて、
今まではやらなかったようなことも
積極的に実践していきましょう。

あなたは、今までやらなかった
創意工夫を実践していますか?

続きは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・未知のことでも
積極的に実践せよ!

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