No.95 中小製造業の社長による新型コロナウイルス後の製品開発とは?

2020.7.14

あなたは、新製品開発を
効果的に行っていますか?

新型コロナウイルスの影響によって、
これから、市場の縮小が加速していきます。
もちろん、今まで取り引きしていた市場も、
縮小していく可能性が高いわけです。

そのような市場の縮小に対応すべく、
新製品を作ろうとしている会社も
多いと思います。

まずやるべきは、直近の経費削減。
そして、既存顧客への売上アップ。

それらが一段落したら、
新製品を作ることも重要ですね。

ただし、新製品のヒット率って、
そもそも低いですよね。
10%もいけば、良い方でしょう。

ましてや、初めて自社製品を作るとなると、
売れないで終わることになる可能性が
極めて高いと言えます。

例えば、町工場のような加工製造業や
他社製品の製造を請負うような
OEM製造業などは、
自社製品がないということも
多いですよね。

そのような請負加工製造業の中には、
現在のコロナの影響を受けて、
“ウチもコロナ対策製品を作ろう”
と挑戦しようとしている会社も
多いはず。

でも、先ほどお話ししたように、
新製品のヒット率は、そもそも
極めて低いですから、
ほとんど売れずに終わります。

ただし、一旦、やってみるというのは、
十分ありだと思います。
実際にやってみないと、
いかに売れないか、
いかに売ることが難しいか、
ということが、分からないですからね。

ですので、投資額が低く済むのであるなら、
ひとまずやってみましょう。
自分たちで新製品を企画して、
開発・設計して、試作品を作って、
販売してみましょう。
無料のshopサービスを利用すれば、
自社製品をホームページで
販売用にアピールすることは簡単です。

今流行りのクラウドファンディングにも
挑戦してみましょう。
低く見積もれば、目標金額も
比較的簡単に達成できるかもしれません。

本当に大変なのは、ここからです。
どんなにクラウドファンディングで
目標金額に達成しても、
そのあと、売れ続けるっていうのは、
かなり難しいです。

おそらく、ホームページでは、
ほとんど売れない状態が続くでしょう。

そして、しばらくして売れないと分かったら、
“やっぱりダメだ”
と諦めるのではなく、
すぐに、2周目を回し始めましょう。

重要なのは、
“1周目でなぜ売れなかったのか”
を、真剣に考えることです。

もちろん、答えなんて分かりません。
仮説でも良いですから、
1周目で売れなかった理由を
明確にしましょう。

そして、2周目では、その売れなかった理由が
クリアされるように、製品企画の段階から、
問題解決手段を考え、事前に
組み込みましょう。

これで、1周目よりは、失敗確率は
減るでしょう。
でも、それでもなかなか売れません。

そうしたら、また、売れなかった理由を
考えて、3周目に活かす。
これの繰り返しです。

これの繰り返しによって、
開発力は上がっていきます。

あなたは、新製品開発の
フィードバックループを
高速回転させていますか?

続きは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・開発フィードバックループを
 高速回転させよ!

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