あなたは、新製品の企画の
段階で、細く研ぎ澄まされた
ストーリーを具体的に作っていますか?
日経新聞によると、政府が、
これまで掲げてきた
「開業率が廃業率を上回る」という
表現を2020年の成長戦略から
削除するそうです。
今までは、廃業率に対して開業率を
上げていく方針だったのが、
今回の新型コロナウイルスの影響のため、
廃業の増加を認める方針に転換する
ようですね。
市場縮小が加速していくであろう今後は、
廃業が増えていくでしょうからね。
このような市場縮小の流れの中では、
付加価値の低い製品や会社は
淘汰されていきます。
これから勝ち残るためには、
競合とは異なる製品、サービス、仕組みを
作る必要があります。
その中でも、新製品について、
競合とは異なる売れる新製品を
作りたいですね。
どのようにすれば良いのでしょうか?
新製品の企画から販売までの
一般的な流れを見てみましょう。
(1)企画
(2)開発
(3)設計
(4)試作
(5)製造
(6)販売
ざっと、こんな感じでしょう。
新製品が売れたということは、
上記(6)販売してから、
顧客が購入したということですね。
つまり、需要があったということ。
売れる新製品を作るには、
需要があって購入したという結果から
考えて、フィードバックさせて、
上記(1)企画に戻りましょう。
現実の時系列は、もちろん、
(1)企画が最初です。
しかし、頭の中で観念的に考え、
(6)販売して売れたということから
(1)企画を考えるということです。
そのために、(1)企画において
考えるのは、ストーリーです。
・競合製品はどんなもので
・競合製品とは違う特徴を
・誰が
・どんな場面でどんな風に使うと、
・どんな喜びが得られるか
・これをどこでどうやって売るのか
これらを考えに考えて、
細く研ぎ澄まされた
1本のストーリーを作りましょう。
このストーリーを具体的に作るためには、
競合製品を知らなければ
なりませんね。
そして、競合製品との違いも
把握しておく必要があります。
重要なのは、「誰が?」という部分です。
どうしても、この項目を広く捉えて、
具体的に決めないことが多いですね。
子どもでも使えるし、
女子中高生でも、
若手社会人でも、
OLでも、
中高年でも、
介護の場面でも、
いろんなところで使えます、
といった感じ。
今は、ものあまり、会社あまり、店あまりの
3余りの時代。
誰にでも使える、としても、
誰にも刺さりません。
まずは、思いっきり、狭めてください。
1人の誰か具体的なこの人、
といえるところまで、掘り下げましょう。
この掘り下げが苦手な人が
本当に多いんですよ。
その上で、その1人が、
どんな場面でどんな風に使うのか、
どんな喜びが得られるのか、
言語化しましょう。
このストーリーが描けないようでは、
(1)企画の段階から、
需要なしの製品でした、
ということになってしまいます。
ぜひ、細く研ぎ澄まされた
ストーリーを作ってください。
あなたは、新製品の企画の
段階で、細く研ぎ澄まされた
ストーリーを具体的に作っていますか?
続きは、また次回。
━━━━━━━━━━━━━━━
●●今週の深海奥義●●
・細く研ぎ澄まされた
1本のストーリーを作れ!
━━━━━━━━━━━━━━━
これからの製造業社長には深い思考が必要です。
経営やマーケティングに役立つノウハウを毎週火曜日にお送りします。
ぜひ、ご登録下さい。