No.130 中小製造業の社長が月次決算の仕組みを効果的に作るには?

2021.3.30

あなたは、月次決算の体制を
作っていますか?


これからの中小製造業は、
計数による管理が重要になってきます。
計数管理を行う上で重要なことの1つは、
定期的に共有することです。

つまり、月1回の経営会議などで、
経営数字や重要管理数字を
リアルに共有することですね。

そのために必要なことは、
月1回の経営会議に合わせて、
事前に数字を出しておくことです。

つまり、計数管理を行うためには、
月次決算が不可欠になってきます。

コンサルの現場では、私が
経営改善をサポートするとき、
すぐに着手するのが、
月次決算体制の構築です。

利益が出ていない会社ほど、
月次決算ができていないですよね。
しかし、筋肉質の経営にして、
競争力を上げていくためには、
月次決算を絶対やるべきです。

ただし、月次決算体制を作るといっても、
何から手を付けて良いか分からない、
という社長も多いと思います。

ですので、まずは、
「月次決算プロジェクト」
を正式に発足させましょう。

このプロジェクトは社長直轄に
してください。

月次決算体制を作るには、
経理だけでなく、営業や購買なども
含めて全社的に対応する
必要があります。
ですので、経理などの責任ではなく、
社長の責任として
社長直轄のプロジェクトとして
進めていきましょう。

そして、月次決算がなぜ必要なのかを
社長が全社員に説明してください。

“コロナ禍において、将来的に
市場が縮小していく中でも
競争力を付けて継続発展していく
ために計数管理を強化する“
等として社長が宣言しましょう。

さらに、ゴールを示すことも必要です。
まずは、前月の決算を翌月末までに
出せる体制にします。

これができるようになったら、
翌月15日までに出せるようにします。
最終的には、翌月5日までに
出せるようにしましょう。

これらのステップをプロジェクトの
メンバーがイメージできるように
しないといけません。

その上で、実務行動に入ります。

実務としては、大きく捉えると、
基本的な流れは次のとおりです。

(1)今のやり方を明確にする
 今の月次までのやり方やフローを
 文字化、図形化しましょう。

(2)問題点を把握する
 今のやり方の中で、
 ムダや問題箇所を
 見つけていきます。

(3)新方式を設計する
 問題箇所を排除し、
 新たなやり方やルールを
 作っていきます。


これらのステップを通して
重要なことは、まずは
人手による仕組みを作る
ということですね。

新たなシステムやクラウドサービスを
導入したり、RPAを使ってみたり
することも良いのですが、
人手によって仕組み化できていない
状態で、ITやシステムを入れても
失敗する可能性が高いです。

優先順位としては
まずは人手による仕組みを
作ってから、さらに効率を上げたい
というときに、クラウドやシステムの活用を
考えましょう。


あなたは、月次決算の体制を
作っていますか?


続きはまた次回。

━━━━━━━━━━━━━━━
●●今週の深海奥義●●

・社長直轄プロジェクトで
 月次決算体制を作れ!

━━━━━━━━━━━━━━━

深海の技術経営無料メールレター登録

これからの製造業社長には深い思考が必要です。
経営やマーケティングに役立つノウハウを毎週火曜日にお送りします。
ぜひ、ご登録下さい。

*
*
メールアドレス*