No.134中小製造業の社長が競合他社との違いを作るには?

2021.4.27

あなたは、独自の時間を
使っていますか?

中小製造業が、高収益体制を
作るために重要なことは、
“違い”を作ることです。

ある程度、開発力がある会社なら、
製品力で“違い”を出せるかもしれません。
しかし、例えば、請負加工業などのように、
今まで製品開発などを行っていない会社が
いきなり“違い”のある製品を開発するのは
難しいでしょう。

そのような、開発に不慣れな会社が、
“違い”を作るためには、
どうすれば良いでしょうか?

それは、独自の時間を使うことです。

“違い”を作るために、
意識して時間を割きましょう。

“違い”作りというのは、
緊急に必要なことではないので、
放っておくと、後回しになり、
さらに、後になっても
日常仕事で埋めてしまい、
結局は、何も進みません。

ですので、“違い”を作るためには、
そのために時間を使う、ということが
非常に重要です。

では、時間を使ってどうするか?

まずは、当面の目指す姿を決めましょう。
目指す姿というのは、
“違い”のエリアを決めて、
そのエリアのスペシャリストになることです。

そのために、“違い”のエリアを決めましょう。
次の3点を分析することに、
時間を使ってください。

(1)自社を知る
(2)競合を知る
(3)顧客を知る


まずは、(1)自社を知ることです。
自社の特徴を徹底的に文字化してください。
こういうときのコツは、
思考の切り口を使うことです。
切り口というのは、例えば、
“ヒト・モノ・カネ”とか、
“5W1H”などですね。

走りながら考えるのではなく、
立ち止まって深く思考してください。

そして、(2)競合を知ること。
これは、超重要です。
“違い”というのは、相対的なものですので、
競合の特徴を知らなければ、
“違い”を決めることはできません。
競合との“違い”を意識していない社長が
非常に多いので注意が必要です。

それから、(3)顧客を知ることです。
どのような顧客でどんなニーズがあるかを
徹底的に思考しましょう。
もちろん、ここでは仮説でOKです。

これら3つの要素について
深く深く思考した先に、
これなら勝てそうというコンセプトを
決めましょう。

それが、“違い”のエリアです。
まずは、エリアを決める、ということが重要。

そうしたら、次に、そのエリアについて、
名前を決めてください。

他で使われてるような平凡な
名前ではダメです。
独自の名前です。

名前を決めたら、次は、
研究です。

研究のためには、情報を発信してください。
新聞やネットの情報を見て
自分なりの考えを持って、
ホームページやSNSで発信しましょう。
そして、どんどん新たな知見を得て、
社内勉強会などを行って、
自社に知見やノウハウを蓄積していきましょう。

これには、ある程度時間が必要です。
この時間は、他社がやっていない、
独自の時間の使い方となります。
このような独自の時間を使うことよって
独自の“違い”がどんどん積層されて
いくわけです。

開発に不慣れな請負加工業などは、
まずはこのようにして、
どんどん情報を発信して、
競合他社と違うエリアで
スペシャリストになる
ということをやってみてください。


あなたは、独自の時間を
使っていますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・独自の時間を使え!

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