No.142:高収益10億円企業になるために必要なコンセプト創りとは?

2021.6.22

あなたは、新製品のコンセプトを
磨き込んでいますか?

事業再構築補助金の事業計画書の
作成サポートをしていて思ったことです。
総じてコンセプトの磨き込みがあまいですね。

中小製造業が
高収益10億円企業になるためにも
重要なことです。

コンセプトというのは、
製品やサービスの核となるものです。
この“核”となるものに、競合他社と
異なる魂を込めなければ
なりません。
競合他社との“違い”ですね。
競合他社との“違い”に基づく、
強力な核を磨き上げる必要があります。

そのためには、まず以下の点が必要です。

(1)競合他社を知る

“違い”というのは、
相対的なものです。
ある製品があったとして、
基準がなければ、
“違う”とは言えません。
その基準となるものが、
他社製品です。

総じて、他社製品に対する認識が
弱いですね。
他社製品をしっかりと調査してますか?
業界で伝え聞くだけでなく、
WEBなどで積極的に
検索してみてください。

よく、こんな声を聞くことがあります。
「ウチの製品はオンリーワンなので、
競合なんてないよ」

もちろんその状態を創ることは重要ですが、
“違い”を創る上では、良くない考え方です。

抽象度を上げ下げすれば、
競合製品なんて、必ずあります。
目の前の具体的な製品レベルで
直接競合する製品はなかったとしても、
抽象度を上げていけば、
必ず似たようなものはあります。

例えば、アップルのスマートフォンが
出たときだって、オンリーワン製品だった
かもしれませんが、
電話機という抽象度で考えれば、
携帯電話が競合製品です。

携帯電話が出たときだって、
当時は携帯できる電話がなかったとしても、
外で電話できる電話機
という抽象度で考えれば、
公衆電話が競合製品となり得ます。
ポケベルやトランシーバーなどもあります。

このように、競合製品は必ずあります。
抽象度を上げ下げして、
競合製品を複数認識してください。


次いで、強力な核を磨き上げる
ためには、以下の点が必要です。

(2)研ぎ澄まされた“違い”
を認識する

競合製品を設定することができれば、
その次に、競合製品との“違い”を
認識することです。

単なる“違い”ではなく、
研ぎ澄まされた“違い”を
認識してください。

このような研ぎ澄まされた“違い”を
認識するためには、
“同じ”点を認識することが効果的です。

その新製品のうち、競合製品と
同じところはどこですか?

これも抽象度の上げ下げが必要です。
そして、競合製品と同じところは、
新製品から引いてください。

引いて残ったのが、
研ぎ澄まされた“違い”となります。
それが、コンセプトのタネとなります。

そして、強力な核を磨き上げる
ためには、
(3)“違い”を昇華させることです。

徹底的に磨き込んでいってください。
そのためには、新製品の特徴を
20字くらいまでのワンセンテンスで
表現するようにしてください。

このワンセンテンスだけで、
圧倒的なパワーを持つようになると、
強力なコンセプトになります。

高収益10億円企業になるためには、
新製品に対して、
圧倒的な強力なコンセプトを
磨き込んでください。

あなたは、新製品のコンセプトを
磨き込んでいますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・新製品のコンセプトを
 強力に磨き込め!

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