No.149:高収益10億円企業になるために重要な知財とは?

2021.8.10

あなたは、知財を創造して
いますか?

中小製造業が、
高収益10億円企業になるためには、
知財の創造・活用は必須です。

ただし、注意すべきは、
必須なのは、知財であって、
知財権ではありません。

なお、知財と知財権とは、
明確に異なるものです。

知財というのは、
匠の技、ノウハウ、発明、技術、人材、
教育、管理、システム、仕組みなど、
企業が創造する全てを含むものです。

一方、知財権というのは、
特許権、実用新案権、意匠権、
商標権などの権利を意味するものです。

創造される知財の中で、
権利にならないものはたくさんあって、
その中で権利になったものだけが、
知財権です。

つまり、こういう関係ですね。

●知財>知財権


知財と知財権の意味が明確に
なった上で、もう一度申し上げると、
中小製造業が、
高収益10億円企業になるためには、
知財の創造・活用が必須です。

知財という、匠の技、ノウハウ、発明、技術、
人材、教育、管理、システム、仕組みなどの
独自の要素を創造して活用することが重要と
いうことです。

知財の中で、特にこれが重要、
という絶対的なものがあるわけではありません。
中小製造業の中でも、分野、得手不得手、
やりたいこと、やりたくないこと、
BtoB、BtoCなどによって、
知財の状況は様々です。

強いて言うなら、
BtoBの中小製造業としては、
以下の要素が比較的重要になり易い
とは言えるでしょう。

・匠の技
・ノウハウ
・発明
・技術
・仕組み


実は、知財の状況というのは、
“違い”創りの意識の結果です。
“違い”を創るという意識や
“他の企業と同じことをしない”という
意識が、先にあることが重要です。

それがないと、効果的な知財には、
なりにくいです。
必ずしも、特許とか技術などの独自性が
必要なわけではなく、
会社全体として、何らかの独自性があれば
OKです。

中小製造業は、突き詰めると、
以下の3つの機能が重要です。

(1)創ること
(2)売ること
(3)管理すること


つまり、これら3つの機能の中で、
競合他社との“違い”を創っていけば、
それが重要な“知財”になり得ます。

もちろん、その“知財”が、
知財権で抑えておくべき
ということであれば、
知財権を取得すれば良いわけです。

まずは、“違い”を創る意識があって、
その結果として、“知財”が創造され、
必要に応じて、“知財権”によって
保護する、ということですね。

知財権よりも知財が先ということは、
認識しておいてください。

あなたは、知財を創造して
いますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・知財権より知財が先!

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