後継者のいない売上2~3億円の中小製造業がこれから継続していくには?

2024.6.18

“ウチには後継者がいないからなぁ”

“M&Aか廃業するしかないかなぁ”


今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

今まで、社長として懸命に会社を
運営してきて、
だけど、“後継者がいないんだよな”
という60~70代の社長って
いらっしゃいますよね。

社長も60~70代になると、
さすがに事業承継について
具体的に考えなければいけません。
特に、後継者がいないという社長は、
待ったなしです。

現時点で後継者がいないという場合、
選択肢は、以下の4つですね。

(1)社内で後継者を育てる
(2)社外から後継者を雇う
(3)売却する
(4)廃業する

この4つの中から選ぶ必要があります。
では、どうするのが良いのか?

それは、社長がどうしたいか、
を明確にすることです。

できる・できないということではありません。
こういうとき、
“そうはいってもそんなの無理”
“業界の未来がないからな”
などと言って、否定することばかり
考えてしまう社長がいらっしゃいます。

しかし、
“どうしたいか”

“どうやるか”
は、別次元の問題です。

すぐに答えが出るわけではありません。

ですので、承継の問題を考えるときは、
“どうしたいか”

“どうやるか”
は、考える時間を別にしてください。
強制的に時間を分けてください。

そうしないと、
“どうやるか”がまったく分からないために、
“どうしたいか”が明確になりません。

まずは、社長が
“どうしたいか”
を徹底的に考えてください。

心から“どうしたいか”を
明確にしてください。
重要なのは、“心から”
思えるかどうかです。

その上で、(4)廃業を選ぶのもOKですし、
(3)売却を選ぶのもOK。
絶対の正解などありませんので、
社長が心から“どうしたいか”を
まずは明確にすることです。

そして、心から会社を継続させたい、
と思うのであれば、
何年後かの長期目標として、
事業承継を明確に設定してください。

ちなみに、現時点で“どうやるか”は、
まったく分からなくてもOKです。
まずは、社長が心からやりたいこととして、
“○年後に事業を承継する”
と長期目標を明確にすることが、
重要なワンステップとなります。

では、そのあとはどうするか?

心からやりたいことを明確にすれば、
社長の潜在意識に刷り込まれ、
顕在意識化していきます。
そうすると、親族承継する人が
いなかったけど社員に承継して
上手くいったケースや、
外部の人を雇って承継したケースなどを
無意識のうちに情報収集する
ようになります。
そういう人の話を聞いたり、
本を読んだりして、
アンテナ感度が上がっていきます。

また、○年後に承継を無事に終えて、
その後さらに社長がやりたいことをやって
ワクワクしている状況や感情を
リアルに感じるようにしてください。

そうすれば、“どうやるか”について
その道筋が少しずつ明確になっていきます。
答えは一つではありません。
やる前から絶対的な正解が分かるなら、
誰も苦労しません。
そもそも一筋縄ではいかない問題に
取り組もうとしてるわけですよね。

ですので、まずは心から“どうしたいか”を
明確にして、その後、
アンテナ感度とウキウキ感情によって
潜在意識を大いに活用して、
“どうやるか”を創造していってください。


あなたは、まずはどうしたいかを明確にしていますか?


それでは、また次回。

━━━━━━━━━━━━━━━
●●今週の深海奥義●●

・“どうしたいか“を明確に!

━━━━━━━━━━━━━━━

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

深海の技術経営無料メールレター登録

これからの製造業社長には深い思考が必要です。
経営やマーケティングに役立つノウハウを毎週火曜日にお送りします。
ぜひ、ご登録下さい。

*
*
メールアドレス*