No.132中小製造業の社長が原価管理を行うには?

2021.4.13

あなたは、原価管理を
仕組み化していますか?

コロナの影響により、
経費が減少している中小製造業が
多いと思います。

これを機に、ムダな贅肉をそぎ落として、
筋肉質な体質に変えていきたいですね。
今ならそれができるチャンスです。

特に、多くの中小製造業が
苦手としている原価管理を強化したい。

私が中小製造業のお客さまから
経営改善の依頼をされると、
製造原価について注意深く見ていきます。

利益が出ていない会社のほとんどは、
製造原価管理が弱いですね。
製造原価管理が上手くできていないと、
粗利を知ることができません。
粗利が分からないと、
それ以降の収支の状況も
よく分かりませんよね。

もちろん、そんなことは分かってはいるのですが、
製造原価管理というのは、
やはり難しいものです。

そもそも、製造原価というのは、
ハッキリとは見えにくいですよね。

まだ分かり易いと言えば、
直接材料費外注加工費くらいでしょう。
これら2つは、製品とのヒモ付けが
比較的明確なので、
イメージもし易いですね。

しかし、それ以外の項目となると、
途端に分かりにくくなります。
製造直接費であっても、
労務費は製品とのヒモ付けが
意外とメンドウです。

また、製造間接費になると、
製品とのヒモ付けが極めて不明確
なので、余計に分かりにくくなりますね。

消耗品費、修繕費、保管料、
通信費、減価償却費などは、
製品との関連がよく分かりません。

そうなると、どの費用が製造原価となって、
粗利がどうなっているのかが、
本当に見えにくいですね。

これらの製造原価管理を強化するには、
管理の5ステップを進めることが
基本中の基本になります。

管理の5ステップとは、
以下の5つでしたよね。

(1)見える化する
(2)先の計画を作る
(3)予実を付ける
(4)定期共有する
(5)PDSを回す

以前のページに解説されています。
https://neoflight-creations.com/no-129-create-counting-management-system/


まずは、見えにくい原価項目を
見える化しましょう。
フォーマットを決めて帳簿を付ける、
ということですね。

帳簿を付けることができたら、
先の決算月までの予想の数字を
入力していきます。
これが計画値となります。

そうしたら、月ごとに実績を
入力しましょう。

大事なのは、その後です。
複数人で定期的にリアル共有して
ください。

そして、計画と実績との差異を認識して、
原因と対策を考えさせます。
これを毎月1回やるだけでも、
管理強化が図れ、
コストを削減することができます。

RIZAPのように、
目標数字を決めて、
定期的に複数人でチェックするだけで、
効果は現れます。

まずは、数字による原価の予実管理と、
定期的な共有を続けることが重要です。
今のコロナの影響を機に、
ぜひトライして続けてみてください。


あなたは、原価管理を
仕組み化していますか?

続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・製造原価管理を仕組み化せよ!

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