No.136中小製造業の社長が10億円企業に飛躍するための順番とは?

2021.5.11

あなたは、10億ジャンプへの
順番を意識していますか?

これからの中小製造業が、
10億円企業に飛躍するためには、
次の5つの要素が重要です。

(1)計数管理
(2)キャッシュフロー
(3)マーケティング
(4)知財
(5)組織


私がコンサルティングするときは、
これら5つの要素について検討して、
どこから改善を始めるかを
決定します。

粗利率がある程度高く、
営業利益が出ている会社と、
粗利率が低く、
営業利益が赤字または少ない
会社とでは、やはり
改善の順番が違います。

しかし、いずれの会社でも、
最初に手を付けるのは、
(1)計数管理の構築です。

具体的には、月1回の経営会議を
開催して、経営数字を共有する
とともに、PDCサイクルを回す仕組み
を作ります。

10億ジャンプを実現するには、
社長が経営数字を理解して
管理しないといけません。

年商2億円くらいなら、
経営数字を理解していなくても、
何とかなります。

しかし、10億円企業となると、
社長の仕事は、プレイヤーではなく、
経営業になります。
経営数字感を磨いていなければ、
筋肉質で安定的な10億円企業を
作ることはできません。

経営数字感は、慣れの世界です。
いきなり高度なことは難しくても、
シンプルなところから始めて、
慣れてきたら少しずつステップアップ
していけば、誰でも経営数字感を
磨くことはできます。

そのためにも、年商2億円企業の
段階から、経営数字による定期的な
会議の場を開いておくべきです。

(1)計数管理の仕組みを作ることと
併行して進めるのは、
(2)キャッシュフロー管理、または
(3)マーケティング強化です。

財務的に厳しい企業に対しては、
まずは(2)キャッシュフロー管理ですね。
特に、コロナ禍のような緊急事態の場合、
目先の資金の確保と
将来の資金の予定の把握が重要です。

資金繰り予定表の管理を行い、
月次決算の体制を作っていきます。
とにかく早く経営数字を把握して、
いち早く対応することが重要だからです。

一方、財務的に安定している企業に
対しては、(3)マーケティング強化ですね。

営業を仕組み化・組織化していく
ことです。
10億ジャンプを実現するためには、
社長がいなくても売れていくように
営業を仕組み化・組織化していく
必要があります。

特に、集客と営業は、
分けた方が良いですね。

集客というのは、
顧客リストを集めることで、
これは組織的に対応します。

一方、営業というのは、
商談対応ですね。
こちらは、営業担当者が対応します。
もちろん、オンラインやECサイトなど、
IT要素の比重によっては、
営業担当者の役割も変わってきます。

いずれにしても、
10億円企業に飛躍するためには、
年商2億円の段階で、
マーケティングの仕組み化・組織化まで
必要です。


優先的に、
(1)計数管理の構築と、
(3)マーケティング強化を
進めていってください。


あなたは、10億ジャンプへの
順番を意識していますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・飛躍の順番を認識せよ!

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