No.106 中小製造業の社長が補助金を効果的に活用するには?

2020.9.29

あなたは、事業を進めるために
補助金の力を活用していますか?

中小製造業の資金調達の1手段として、
様々な補助金がありますね。

ものづくり補助金や、
IT導入補助金、
小規模事業者持続化補助金などが
有名なところでしょう。

このような補助金を利用している会社は、
いろんな種類の補助金を複数回利用
していることも少なくありません。

その一方で、利用していない会社は、
本当に利用していませんね。
そんなに資金に困っていないとか、
手続きが面倒だとか、
いろんな理由があります。

私としては、中小製造業は、
効果的に補助金を使うべき、
だと考えています。

もちろん、補助金による資金調達という
直接のメリットは大きいです。
複数回利用するとなると、
中小製造業でも、数千万円単位で
変わってきますからね。
まったく利用しない会社よりも、
資金の点で有利に事業を
進められることになります。

でも、補助金のメリットは
実はそれだけではありません。

私は、補助金について社長から
相談されると、
以下の2つの力が意外と大きい
ことを伝えています。

(1)事業計画力
(2)強制力

まずは、(1)事業計画力
について。

補助金を申請するには、
各補助金のフォーマットに則った
申請書類を作成する必要があります。
その申請書類には、
事業計画の記載が求められている
ことが一般的です。

そのため、補助金を申請するにあたって、
その事業についての事業計画を
作成することが必要になってきます。

ものづくり補助金であれば、
新製品の開発内容だけでなく、
設備投資の内容や
市場動向、顧客ニーズ、
新製品の強み、販売方法などに加えて、
売上や経費等の数値計画
なども記載する必要があります。

中小製造業の場合、
新製品の開発段階で、
市場動向や販売方法などについて、
さほど深く考えないことが多いですよね。

でも、ものづくり補助金を申請するなら、
それらの事業全体について、
新製品の開発段階で
検討しなければなりません。
そして、事業計画として、
決定して形にする必要があります。

もちろん、実際には、計画通りに
いくことはないでしょう。
しかし、開発段階で事業を考える
というのは非常に重要なことです。
開発の失敗確率を下げることができます。

さらに、(2)強制力です。
補助金の場合、
採択されると、実績報告書類の
提出が義務づけられていることが
一般的です。

ですので、実績報告書を
作成するためにも、
計画に沿って実行することが
必要です。

計画を立てても、
何だかんだ理由を作って
その通りに実行しないことって
結構多いですよね。

ですが、補助金を利用する場合、
計画通りに実行しないと、
補助金が入金されません。
ですので、計画に則って実行する、
という強制力が働きます。
とにかく実行するってことですね。
これって地味に大きいですよ。

新規事業をとにかく実行するためにも
補助金を強制力に使うのは
非常に効果的です。

中小製造業は、
いろんな補助金の力をうまく活用して、
事業を前に進めていきましょう。

あなたは、事業を進めるために
補助金の力を活用していますか?

それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・補助金の力で事業を前に進めよう!

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