No.113 中小製造業の社長が数値力を鍛えるには?

2020.11.17

あなたは、経営数字と
現場数字を見える化してますか?

これからの中小製造業に
最も必要な能力の一つに
“係数思考力”
が挙げられます。

前回お伝えしたように、
係数思考力というのは、
数字を計って、抽象と現実を
アップダウンさせる能力です。

では、この計数思考力というのは、
どうやって鍛えていけば
良いのでしょうか。

私が、経営改善のお手伝いを
するときは、以下のように
進めています。

1.見える化

まずは、数字を見えるようにしましょう。
どの数字を見える化して、
どの数字をスルーするのかは、
目的や状況によっても違います。

私は、社長や現場のスタッフに、
以下の数字を見える化するように
お伝えしています。

・経営数字
・現場数字

経営数字というのは、
売上、原価、粗利、人件費などの
経営収支の数字です。
現場数字をどんなに使いこなしても、
最終的には経営数字に
反映させなければいけません。
なので、経営数字を見える化して
理解することは必須です。
特に、重要な経営数字を
見えるようにしたいですね。
今はコロナの影響が大きいので、
減収増益を図っていく段階だとしたら、
コストカットすべき費用を
経営数字としてピックアップしましょう。

それから現場数字です。
これは、状況やスタッフの業務
によっても違いますね。

売上数量、生産数、出荷数など
経営数字になる前の
現場の重要な数字です。
現場のスタッフは、この現場数字を
直接管理することになります。
そして、現場数字を管理することにより、
経営数字に反映させていく訳ですね。

これらの経営数字および現場数字を
まずは見えるようにしましょう。

2.数字の入力

次は、数字の入力です。
現場の数字を毎日or毎月、
入力しましょう。
このとき、手書きで入力した方が
ベターです。
慣れたらエクセルに入力しても
良いですが、現時点では、
計数思考力を鍛えるという
段階ですので、できるだけ
手に覚えさせた方が、
理解は早いです。
できるだけ、最初のうちは、
手書きで入力するように
してください。

さらに、その現場の数字をもとにして、
経営数字も入力しましょう。
その月や年の経営数字を
先回りして入力します。
そのためには、計算が必要になりますが、
推定値で構いませんので、
こちらも手書きで入力してください。

それができるようになったら、
次は、将来の計画数字を決める
ことになります。

これについては、
続きはまた次回。

あなたは、経営数字と
現場数字を見える化してますか?

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●●今週の深海奥義●●

・経営と現場の数字を
 まずは見える化せよ!

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