あなたは、将来の経営数字と
現場数字を決めていますか?
新型コロナウィルスの影響が
予想以上に続いていますね。
これから、中小製造業を取り巻く環境は
ますます悪化していくことになるでしょう。
社長としては、このような事態に
対応するために、短期的な視点と
中長期的な視点が必要です。
短期的な視点としては、
資金の確保と減収増益体制の
構築です。
一方、中長期的な視点としては、
増収増益体制の構築ですね。
そのために重要なことの1つとして、
会社の計数思考力を磨くことが
上げられます。
前々回からお伝えしているように、
計数思考力というのは、
数字を計って、抽象と現実を
アップダウンさせる能力です。
私が、中小製造業の計数思考力を
鍛えるやり方としては、
前回お伝えしたプロセスを実行し、
次は、将来の計画数字を決めて
もらっています。
まずは、将来の経営数字の決定です。
前回のプロセスを実行していれば、
社長および社員は、公開された経営数字に
慣れてきています。
売上、原価、粗利、人件費など、
計算できるようになっています。
だいたい3~5期分先の経営数字を
決めましょう。
そして、今年度の年度末の経営数字を
決めます。
今まで将来の経営数字を作って
いなかった会社は、細部にこだわりすぎず、
サクッと作ってしまうことが重要です。
そのような会社が、
最初に作ろうとしても、さほど精度の高い
計画数字は作れません。
それよりも、まずは作ってみて実践する、
という経験を積む方が優先順位は上です。
将来の経営数字を作ったら、
次は、将来の現場数字を作ります。
現場数字ですから、
部門ごとに作ってください。
このとき、経営数字を社員に認識して
もらった上で、その経営数字と連動させて
現場数字を作ってもらいましょう。
例えば、売上原価を下げるためには、
どの数字を見れば良いですか?
ボリュームの大きい数字から
見ていきましょう。
そして、その数字を細分化して
いきます。
現実の行動が見えるくらいまで
細分化しましょう。
現実の行動をコントロールできる
くらいの数字を現場数字とします。
もちろん、最初のうちは、
現場数字を決めるのは難しいです。
これもトライ&エラーで鍛えていくしか
ありません。
このようにして、将来の現場数字と、
今年度の年度末の現場数字を
決めていってください。
これで、今年度末から将来3~5年後の
経営数字と現場数字ができましたね。
次は、現場で実践することです。
これについては、
続きはまた次回。
あなたは、将来の経営数字と
現場数字を決めていますか?
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●●今週の深海奥義●●
・将来の経営数字と
現場数字を決定せよ!
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