あなたは、月別の経営数字について
定期的に考える場を与えていますか?
これからの中小製造業は、
計数思考力が重要になります。
計数思考力というのは、
数字を計って、抽象と現実を
アップダウンさせる能力です。
つまり、数字によって考え、
数字によって会話し、
数字によって評価する能力です。
計数思考力を磨くべきは、
社長だけでなく社員も含めてです。
“うちの会社は数字が苦手”
という社長もいるでしょう。
でも、数字そのものの感度を上げて
数字に対して絶対的に強くなる
という訳ではありません。
世の中にたくさんある数字の世界の中で、
経営数字と現場数字だけに
慣れればいいだけの話しです。
これは慣れの問題です。
やっていけば慣れますので、
現時点で数字に対する苦手意識が
あっても全然大丈夫です。
また、“うちの社員にはまだ早い”
という社長もいるでしょう。
では、いつなら良いのでしょうか?
経営側が計数思考力を鍛えるべく
社員を教育していかないと、
社員の計数思考力は
いつまで経っても磨かれません。
最初は誰だって苦手です。
ですので、早いも遅いもなく、
“計数思考力を鍛えていく”
と決めれば良いだけです。
その時点がスタートです。
前回、将来の経営数字と現場数字
を作る話しをしましたね。
今年度から3年くらいまで作りましょう。
その次は、どうすれば良いでしょうか?
弊社の顧問先には、
今年度の月別の経営数字と現場数字
を作ってもらいます。
今年度の最終数字は既にできていますので、
その最終数字を月別に配分するわけです。
単純に12で割っても良いですし、
実績が分かるなら月別の実績を記入して
残りの月を単純平均しても良いでしょう。
もちろん、季節変動があるなら、
月別の構成比率に応じて配分する方が
ベターですね。
これで、今年度末までの月ごとの経営数字と
現場数字ができました。
将来の数字ですね。
そうしたら、あとは、毎月定期的に
会議を開きましょう。
進捗確認と行動を後押しするための
定例会議です。
この会議で、前月の実績と計画数字を
比較してください。
月の計画をクリアしていたら、
なぜクリアしたのか社員に報告してもらい、
最終の着地の数字についても
報告してもらってください。
もちろん、クリアしていなかったら、
なぜクリアできていないのか、
行動したのかしなかったのか、
どうしたら良いのか、
について、社員に報告して
もらいましょう。
このとき、数字を使って考えさせ、
数字を使って報告させることが重要です。
さらに、現場数字だけでなく、
最終的に経営数字がどうなるのか、
についても社員に認識させることが
非常に重要です。
このようにして、
社員の計数思考力を
鍛えていきましょう。
社員に真剣に考えてもらうには、
経営数字と個人の給与とを
連動させて、社員にとって、
なるべく自分ごとに近い感覚に
持っていくことが重要です。
定例会議で計数思考に慣れてきたら、
社員に計画を作成してもらいましょう。
これについては、
続きはまた次回。
あなたは、月別の経営数字について
定期的に考える場を与えていますか?
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●●今週の深海奥義●●
・月別の経営数字を
定期的に考えさせよ!
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