あなたは、将来の
利益と現預金を描く
計数思考力を鍛えていますか?
以前からお伝えしているように、
今後、中小製造業の社長には、
計数思考力が重要な能力の
1つになります。
昔のような、右肩上がりの経済は
とっくに終わっています。
縮小していく経済の中で、
競合との競争に勝つためには、
以前と同じような認識では
甘いと言わざるを得ません。
社長が考えるべき計数とは、
経営数字ですね。
特に重要な経営数字として、
以下の2つがありました。
・現預金
・利益
“利益を上げて現預金を増やす”
ような仕組みを作ること、
そして管理することが重要ですね。
これら経営数字の見方としては、
1つ目に、現在の利益の状況と、
現預金の流れを知ることが重要でした。
ここまでは、前回のお話しですね。
今回は、経営数字の2つ目の見方です。
2つ目は、将来の利益の状況と
現預金の流れを知ることです。
1つ目が、過去~現在の状況で
あるのに対し、2つ目は将来の
状況を認識するということです。
例えば、3年後や5年後とか、
新規事業立ち上げ後などのように、
将来の特定時点における
利益がどれくらいになっていて、
現預金がどれくらいになっているかを
認識するということですね。
これは、単にその特定時点における
利益や現預金の状況を予測する
ということとは違います。
あくまでも、その特定時点において、
自分が望むような利益と現預金に
なっているように、
コントロールするということです。
そのためには、特定時点において、
こうなっていたいという利益と現預金の
数字を決めましょう。
順番としては、
“利益を上げて現預金を増やす”
訳ですから、まずは利益を決め、
それから現預金を決めます。
次に、その利益を上げるには、
どうすれば良いかを決めます。
売上を増やしていくのか、
売上は微減としていくのか、
そして、どの経費を減らしていくのか、
または増やしていくのか、
そのためには、どうすれば良いのか、
などを決めましょう。
売上や経費を総合的に
考えなければなりませんので、
シミュレーションによって、
何度も数字をいじりながら
進めていくことになります。
そして、その利益を達成するために
必要な行動まで考えないといけません。
さらに、利益が決まったら、
次は現預金ですね。
決まった利益に対して現預金が
狙い通りになっているなら
良いですね。
でも、狙った現預金に到達していないなら、
こちらも調整する必要があります。
売掛金の回収サイトを短くしたり、
買掛金の支払いサイトを長くしたり、
資産を売却したり、
いろいろコントロールできますね。
これもシミュレーションによって、
時には、利益の数字を修正したり、
いろんな数字をいじりながら、
整合させていきます。
このように、特定時点における
利益と現預金の数字が決まって、
どのように実現させていくかの
行動まで決まったら、
あとは定期的に進捗状況を
リアルな場で共有していくわけです。
もちろん、狙ったとおりに
いかないこともあるでしょう。
でも、到達地点を描いて
そこに向かって定期的に進捗を
チェックしているのと、
成り行きで進めいてるのとでは、
経営体質の強さに大きな違いが
あります。
これからの中小製造業の社長は、
将来の利益と現預金を認識して、
組織として進捗チェックをしていく
仕組みを作りましょう。
あなたは、将来の
利益と現預金を描く
計数思考力を鍛えていますか?
続きはまた次回。
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●●今週の深海奥義●●
・将来の利益と現預金を
描く力を強化せよ!
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