あなたは、他社との差異をしっかりと
意識していますか?
中小製造業が経営をしていくには、
“強み”が必要!
なんて話しをよく聞きます。
しかし、本当でしょうか?
そもそも、“強み”って何ですかね?
貴社の“強み”を教えて下さい、
などと質問しても、
明確な答えが返ってくることは
少ないですね。
一方、貴社の“弱み”って何ですか?
と聞くと、ビックリするくらい
たくさん出てくる。
どうしても日本人は自虐的で、
自社の弱点や欠点などには、
過大なまでに意識が敏感になってます。
しかし、“強み”とか“弱み”というのは、
状況や捉え方によって
どうにでも変わり得るものです。
例えば、携帯端末に機能がたくさん
付いていることは、“強み”でしょうか?
それとも、“弱み”でしょうか?
機能がたくさんあって、いろんなシーンで
活用できる、というように解釈すれば、
それは“強み”になるでしょう。
その一方で、機能がたくさんあって煩わしい
というように解釈すれば、
それは“弱み”になりますね。
他にも、地方のエリアで、
何もないからこそ、自然がキレイ、
敷地が広いなどをウリにして
集客している例は、
たくさんあります。
何もない、という“弱み”っぽいところを
“強み”として変換してるんですね。
となると、“強み”とか“弱み”って、
絶対的に決まるものではなくて、
相対的・主観的に決まるものなんですね。
なので、自社の“強み”って何だろう?
という思考をするのは、効果的ではありません。
むしろ、“強み”なんて考えなくて良いです。
それでは、どのように考えるべきか?
実は、“差異”を考える、ということです。
競合他社との“違い”ですね。
“差異”ですから、良いも悪いもありません。
良い悪いの評価はいっさいせずに、
競合他社と何が違うのか?
をまずは考える方が良いんです。
“差異”というのは、
文字通り、“差”のことですから
引き算ですね。
単純に客観的に引き算すれば良いんです。
「
●差異=
自社製品の特徴・性質
-他社製品の特徴・性質
」
ですね。
これを冷静に無情に客観的に行ってください。
冷静に無情に客観的にですよ。
しかし、これが意外にできない人が
多いんですよね。
どうしても、引ききれない。
自社製品の“差異”を作るためには、
他社製品の特徴・性質を引ききって、
“差異”の点を浮き彫りにすることが
とても重要なんです。
あなたは、自社製品から競合製品を
引ききれていますか?
それでは、また次回。
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●●今週の深海奥義●●
・強みを捨て、
引き算で差異を考えるべし!
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ネオフライトクリエイションズ
宮川 壮輔
これからの製造業社長には深い思考が必要です。
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