あなたは、新製品の企画段階で、
ストーリーを文字化していますか?
新型コロナウイルスの影響のもと、
減収増益体制が作れたら、
次には、増収を狙いたい。
そのためには、売れる新製品の開発が
必要ですね。
前回もお話ししたように、
新製品の企画から販売までの
一般的な流れは、こんな感じです。
(1)企画
(2)開発
(3)設計
(4)試作
(5)製造
(6)販売
最後の(6)販売からフィードバックして、
最初の(1)企画を考えることが
重要でしたね。
(1)企画でストーリーを考えたら、
それ以降は、関門チェックが必要になります。
そのために、(1)企画で必要なのは、
ストーリーづくりでした。
ただし、それ以降、関門チェックがある
ことを考えると、(1)企画で必要なのは、
ストーリーづくりと、
ストーリーの文字化です。
言語化では足りず、
しっかりと文字に起こすことを
意識するために、
あえて、“文字化”としておきます。
なぜ、文字化が必要なのかというと、
関門チェックにおける判断をぶらさない
ようにするためです。
(1)企画で想定したものが、
(2)開発という現実の壁の前に、
変わらざるを得ないことは
しょっちゅうありますよね。
物理的限界、技術上の制限、
素材の限定、法律上の問題など、
さまざまあるでしょう。
また、(1)企画のときよりも、
判断時期が変わりますので、
どうしても、最初のストーリーから、
判断基準が変わってしまうこともあります。
外部環境が変わることもあるでしょう
からね。
さらに、判断する人が変わる場合も
ありますね。
最初は、企画する人が考え、
その後、上司や役員、社長など、
企画した人以外にも、
判断する人が出てくることもあります。
人はそれぞれ判断基準を持ってますし、
上の人がマーケター的な目線を持っている
とも限りませんし、さらには、
上の人が正しいとも限りません。
でも、上の人が意見を言うことにより、
(1)企画のとんがったものよりも、
だいぶ丸くなってしまう、
なんてこともよくあることです。
このような、判断対象、判断時期、
判断する人がそれぞれ異なってくることにより、
(1)企画の内容が変わってしまうと、
せっかく(6)販売からフィードバックして
考えても、あまり効果がなくなってしまいます。
ですので、判断対象、判断時期、
判断する人が変わっても、
なるべくぶらさないようにするためにも、
(1)企画でのストーリーの文字化は
重要なんですね。
どんな狙いがあって企画されたのかを
明確に文字化しておくことにより、
その後の関門チェックの判断において
対象を客観化しておくんですね。
もちろん、文字化してもブレることは
あるんですが、それでも、文字化するのと
しないのとでは、その後のチェックの
客観性に大きく影響してきます。
あなたは、新製品の企画段階で、
ストーリーを文字化していますか?
それでは、また次回。
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●●今週の深海奥義●●
・企画ストーリーを文字化せよ!
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