No.99 中小製造業の社長による新型コロナウイルス後の新製品開発のコントロールとは?

2020.8.11

あなたは、新製品開発の
関門チェックを文字化していますか?

新型コロナウイルスの影響によって、
市場の縮小が加速していく状況ですね。

まずは減収増益体制を作ることを優先し、
その後は、新たな収益の柱となるような
売れる製品の開発が必要ですね。

前回からお話ししているように、
新製品の企画から販売までの
一般的な流れは、こんな感じです。

(1)企画
(2)開発
(3)設計
(4)試作
(5)製造
(6)販売

前回は、(1)企画のときの
ストーリーの文字化が重要という
お話をしました。

今回は、関門チェックの文字化です。
動物的な嗅覚を持つ経営者が
開発して製造販売するのであれば、
関門チェックの文字化はさほど
必要ではないかもしれません。

しかし、いつまでもその経営者の
嗅覚に頼っていては、
開発の属人化・ブラックボックス化によって、
経営者がいなくなると、
とたんに開発ができなくなる、
なんてことが起こり得ます。

なので、ある程度、組織的な開発を
前提に進めたい。

組織的な開発というのは、
再現性があるということであって、
1人の嗅覚に依存しすぎない
ということでもあります。

そのためには、(1)企画から(6)販売
までのプロセスにおいて、
各関門のチェックが必要ですね。
そして、その関門チェックのときに、
判断をぶらさないように、
チェック項目を文字化しておく、
ということが重要です。

チェック項目としては、
一般的には、市場性、実現可能性、
収益性などがありますね。

このようなチェック項目は、
今まで1人で開発をやってきた
経営者がいるなら、
今のうち、文字化しておくべきです。
もちろん、そのような経営者は、
動物的な嗅覚でやっているんであって、
そう簡単に文字化できる
わけではありません。

しかし、一つ一つ思考を紐解いていって、
なるべく丁寧に文字化していくことが
重要です。

文字化できたら、
これらのチェック項目を、
各社が更新して磨いていく
必要があります。

さらに、どのような条件なら、
関門を突破できて、
関門を突破できないのか、
を明確にするべきです。

一般的にはポイント制にして、
何点以上なら突破、
何点未満なら不合格、
とすることが多いですね。

このようなチェック項目や突破条件を
明確に文字化しておくことによって、
判断のブレをなるべく抑制する訳です。

特に重要なのは、
(1)企画から次の段階に進むときの
チェック項目&突破条件ですね。

新製品が売れない理由として、
(1)企画の段階でそもそも売れない
製品を考えている、なんてことが
非常に多いです。

ですので、(1)企画における
チェック項目&突破条件は、
特に明確にしておきたいですね。

それだけでも、失敗確率を下げることが
できますし、再現性を高めることができます。

あなたは、関門チェックを文字化
してますか?

それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・関門チェックを文字化せよ!

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