令和時代の中小製造業の勝ち残り方とは?

2022.9.20

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“他社に勝たなきゃイケないから、
利益は二の次で勝負しなきゃ。“

“競合が安く仕掛けてくるから、
こちらも値段を下げるしかない“

このような中小製造業の社長は、
多いですよね。

今回は、そんな社長に向けての
お話しです。

これからは市場が縮小・消滅して
いきます。
今までの延長線上で、
量を追いかける経営では、
疲弊していきます。

量を追いかけるというのは、
売上を上げるとか、
コストを下げるとか、
物量を過度に重要視することです。

販促施策に投資して
売上を上げたり、
機械を導入して
コストカットを図ったり、
これは、物量への意識です。

もちろん、物量を重要視しても
良いのですが、中小製造業が
物量のみに意識が寄ってしまう
というのは、これからは
限界があります。

ではどうすれば良いのか?

これからの中小製造業は、
価値を創り込む経営に
舵を切るべきです。

付加価値ですね。

付加価値を創り込む経営と、
物量を追いかける経営とは、
思考が大きく異なります。

物量を追いかける経営は、
いかに大量に作って
市場に投入するかが重要だった
昭和時代の最適解です。

平成に入り、
市場の思考が多様化し
多品種少量的な意識に
おいては、物量を追いかける
経営がマッチしにくくなりました。

そして、今は令和です。
モノがあふれかえり、
基本的には今のモノで
満足しています。

モノそれ自体だけでなく、
それ以外の要素で
自分が好きなモノを選択できる
ようになっている訳です。

このような令和の時代に、
中小製造業がいつまでも
昭和の最適解である
物量を追いかける経営を
行っていては、ミスマッチが
広がり、いずれ壊れます。

令和の時代からは、
中小製造業は、
付加価値を創り込む経営に
切り換える決意をしてください。

量を追いかける経営と、
付加価値を創り込む経営とでは
あまりにも性質が違いますので、
戸惑うことも多いです。
ですので、社長が
しっかりと決意する必要があります。

では、物量を追いかける経営と、
付加価値を創り込む経営とでは
どう違うんでしょうか?

一言で言うなら、
物量を追いかける経営は、
現場で走りながら思考するもので、
付加価値を創り込む経営は、
立ち止まって深く思考するものです。

体育会の世界から、
科学者の世界に変わるくらい、
思考や世界観が大きく異なります。

これからの中小製造業が、
勝ち残っていくためには、
単に物量を追うのではなく、
価値残り経営に切り換えて、
結果として利益率を上げていく
方向に舵を切りましょう。


 あなたは、付加価値を創り込む経営を実践していますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・価値残り経営!

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