令和時代の中小製造業の付加価値の上げ方とは?

2022.9.27

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“付加価値を上げるって、
 大切なのは分かるけど、
 どうやれば良いの?“

“価値を上げるために
 何をすれば良いのか分からない“

という中小製造業の社長は
たくさんいらっしゃるでしょう。

今回は、そんな社長に向けて
お話しします。

これからの中小製造業は、
付加価値を創り込む経営を
行っていくことが重要、
ということは、前回お話ししたとおりです。

令和時代の中小製造業の勝ち残り方とは?

では、実際にどうやって付加価値を
上げていけば良いのでしょうか?

そのためには、以下に説明する
2つのポイントを充分認識してください。

まず、1つ目。
正解はこの世の誰にも分からない、
ということ。

付加価値を上げていく方法として
唯一絶対の答えは
残念ながらありません。
もしあるなら、みんなやってますよね。

これは、業界によっても違いますし、
会社によっても、所属する社員によっても、
時期によっても違います。

しかも、正解は誰にも分かりません。
社長にも分かりませんし、
有名なコンサルタントにも、
天才マーケターにも、
優秀なプロダクトデザイナーにも
正解は分かりません。

ということは、次のことが言えます。

●トライ&エラーで進めていけ!

そう、正解はこの世の誰にも
分かりませんので、少し試してみて、
ダメそうならまた戻って、
これを繰り返しながら進んでいく
ということが、結局は一番効果的な
やり方です。

次いで、ポイントの2つ目。
付加価値は、
創るときと、
売るときの
それぞれのフェイズで
必要であるということ。

創るときだけでなく、
売るときだけでもなく、
2つのフェイズで必要なんです。

つまり、新製品を創るときに、
付加価値を創り込み、
新製品を売るときに、
付加価値を魅せる化する、
ということが重要になります。

“正解は誰にも分からない”
“創る・売るの2フェイズで重要”
という、2つのポイントを
充分に認識してください。

その上で、冒頭の質問です。

実際にどうやって付加価値を
上げていけば良いのでしょうか?

もちろん、正解は誰にも分かりませんが、
最初のステップとして、
比較的やりやすいのがこれです。

●60点を魅せる化せよ!

これは、競合に対する
自社製品や技術の差異を
第三者が見て分かるようにする
ということ。

ただ、“差異”というと、
世界に一つだけのスゴそうな
ポイントのように感じられて、
なかなか話しが前に進まない
というケースがよくあります。

ですので、最初は、
“差異”のハードルを下げましょう。

“競合と似たようなことかも
しれないけど、自社の方が、
平均よりレベルは高いはず“
という60点レベルでもOKとする。

その60点レベルの特徴を
写真、イラスト、映像、図表、文章
などによって、相手に伝わるように
丁寧に表現してください。
顧客の立場になって、
分かり易く表現してください。
ここについては、今までより注意力を
10倍に上げてください。

ちなみに、これは、売るときの
付加価値の魅せる化です。
このような
“売るときの付加価値の魅せる化“
の能力は、これから極めて重要に
なってきます。

この能力を鍛えて研ぎ澄ませていけば、
創るときの付加価値の組み込みフェーズ
でも、売るときのことを考えて
創造することができるようになります。

まずは、60点から始めましょう。


あなたは、60点をピックアップして魅せる化してますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・60点を魅せる化せよ!

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