中小製造業の社長が成熟期の製品の売上アップを図るには?

2022.10.25

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“ウチの製品はすでに成熟期に入っていて、
なかなか性能の差が出せなくなってるんですよね“

“歴史的に、もう機能は出し尽くされていて、
価格で勝負するしかない“

新コンセプトの製品ではなく、
従来からある成熟期の製品を
製造販売する社長の中には、
このように思っているケースが
多いですね。

成熟期の製品のみを扱っている
中小製造業は、どのようにして
売上を上げていけば良いのでしょうか。

成熟期には成熟期の戦い方の
パターンがあります。

そのうちの一つが、
デザイン力の強化です。

“デザイン”と言うと、
急に興味を削がれる中小製造業の社長は
多いです。
機能や性能の向上や開発には
熱心であるのに、
デザインとなるとなぜか
途端に興味が失せてしまう。

“機能や性能が良ければ売れる”
という昭和時代の思い込みが
未だに払拭できない。

今は、昭和も平成も終わって、
令和の時代です。
これからの令和の時代は、
付加価値の創り込みと、
付加価値の継続発信が
重要になってきます。

成熟期の製品は、
機能や性能で差が出しにくく
なっているので、
見た目にも分かり易い、
デザイン力の強化が
重要になってきます。

特に、デザイン化が遅れている
分野であればチャンスです。

ただし、デザインと言っても、
すぐに対応することは
難しいでしょう。

普通、成熟製品のみを扱う
中小製造業に
デザインの専門家なんて
いませんからね。

ではどうすれば良いか?

次の2つです。

・内部で対応する
・外部で対応する

「内部で対応する」というのは、
デザインの好きな社員等を
鍛えていくパターン。
社員に、デザインに触れてもらって、
デザインスキルを身に付けてもらう。
でも、このパターンは、
時間がかかりますよね。
現実問題としては、
難しいと言えます。

そこで、現実的に可能なのが、
「外部で対応する」ケース。
つまり、外部のプロダクトデザイナー
に依頼するものです。

とは言っても、コネがなければ、
探すことすら難しいでしょう。
でも、コネがないのなら、
自力で探してください。
ネットで検索すれば、
行政機関のデータベースや
民間のマッチング会社などが
見つかります。

なお、コネを利用すると、
断りにくくなりますので、
コネのない複数の
プロダクトデザイナーに相談して、
自社に合いそうな人を
自分で選んだ方が良い、
と言えます。
必ず複数のデザイナーに
相談してください。

いずれにしても、
“デザインを強化する”
と覚悟を決めれば、
探すことはできます。

問題は料金ですよね。
固定フィーなのか、
成功報酬なのかによって
料金は変わってきますので、
相談の段階で料金を
明確にしておいてください。

料金に関しては、
補助金を活用するのも手です。
例えば、ものづくり補助金であれば、
外注費として1/2が補助されます。

このように、
外部のプロダクトデザイナーに
依頼する場合、
その人のやり方や考え方を
しっかり学ぶようにしてください。
その後、中長期的に
内部対応に移行していく
というのもありですね。


あなたは、プロダクトデザイナーにデザインを強化してもらってますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・プロダクトデザイナーを活用せよ!

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