中小製造業の社長が売上アップのアイデアを出すには?

2023.1.10

代表経営コンサルタント 宮川壮輔

“売上を増やしたいんだけど、どんな施策を行おうか?”

“売上アップのアイデアがなかなか出ないんだよな”

今回は、そんな社長のためのお話しです。

効果的にアイデアを出すには、
コツがあります。
次の2つが重要です。

①数を出せ
②分解せよ

まずは、①数を出せについて。

アイデアを出して決定するプロセスには、
「発散」と「集束」の2段階があります。

一旦アイデアを「発散」させて、
その後、それらのアイデアの中から、
評価・決定するという「集束」に
移行します。
この2段階のプロセスがあるということを
認識してください。
そして、各段階をしっかりと分離してください。

最初は、
アイデアの「発散」という段階です。
「集束」の影響を受けずに
「発散」だけを行ってください。

この段階で重要なことは、
「発散」ですので、
アイデアの数を出すことに注力する、
というとことです。

質に注力するのではありません。

質の良いアイデアを
いきなり出そうとしても、
非常に難しいです。
まず出てきません。

それよりも、質を問うことなく、
“いかに数を出せるか?”
に注力してください。

“質を問うことなく”です。

つまり、“できる・できない”とか、
“良い・悪い”といった評価を
しないことが重要です。
評価を行うのは、次の「集束」の
段階ですので、
「発散」の段階では、
「集束」の影響を遮断してください。

逆にいうと、“何でもできる”という
前提のもとで考えるということです。
もちろん、最低限守らなければ
ならない条件などがあったら、
事前に明確にしておきましょう。

数を出すには、
“何でもできる”という前提のもと、
冗談でも、くだらなくても、
恥ずかしくても、
レベルが低いと思うものでも
どんなものでもOKとすることです。

“これはムリだな”
などと言ってたら、
良いアイデアは本当に出てきません。

一瞬、“こいつはムリかも”と思っても、
制限をかけずに吐き出しましょう。
無理そうなアイデアであっても、
次の「集束」の段階で、
“どうやったら可能になるか?”
を検討すれば良いだけです。

評価検討は次の段階でやりますので、
遠慮なく、数を出して、
「発散」させてください。

この「発散」の段階で、
アイデアの数が出ないと、
良いアイデアには昇華しません。

イメージとしては、
0点から始めて、
ゴールが100点だとします。

最初は、1点、2点と小アイデアを
重ねていき、さらに10点、20点と
積み上げていきます。
ときには、冗談など言って、
減点することもあります。
でも、そういう冗談めいた
軽いアイデアに触発されて、
急に良いアイデアが出て、
30点からいきなり60点に上昇、
なんてことはよくあることです。

このような急上昇は、
小アイデアが出ないと、
いきなりは到達できないです。

まずは、「発散」の段階ですから、
なるべく数をたくさん出すことに、
重きを置いて進めてください。


あなたは、数をたくさん出せますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・数を出せ!

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