代表経営コンサルタント 宮川 壮輔
“これから自分の会社をどのように経営していけば良いのだろう?”
“今後の方向性をどうやって決めれば良いの?
今回は、このような町工場の社長のための
お話しです。
これからの激動時代では、
経営の舵取りが重要になってきますね。
そのため、以下の5つのステップで、
計画・実行していってください。
1.先を読む
2.時間を確保する
3.箇条書きにする
4.優先順位を決める
5.原石タスクの行動を決める
まずは、“1.先を読む”について。
これは、将来予測です。
将来予測をするときは、
極端に振り切ることを
意識してください。
日々、取引先との会話や
新聞・WEBの記事などから、
いろんな情報を入手していると
思います。
例えば、
海外生産により国内市場が減っていく、
半導体不足で製造ができない、
などなど。
そんなとき、“3年後にゼロになる!”
などと、極端に振り切った状態を
到達イメージとして想定してください。
もちろん、ゼロになるなんてことは
ありません。
でも、それぐらい強く想定しておかないと、
初動が遅れ、思考が深まりません。
日々の情報の断片から、
将来の到達イメージを
振り切るクセをつけましょう。
そして、“2.時間を確保する”について。
社長とは言っても、中小製造業は、
経営だけに専念するわけにはいかず、
プレイヤーとしても現場の仕事を
こなしていることが多いでしょう。
しかし、現場仕事をこなしていると、
日々の業務に忙殺され、
経営思考にはなれません。
ですので、時間を確保してください。
このとき重要なルールは、
“先入れ絶対法則”です。
スケジュールを入れるときは、
先に入れたものを絶対として
動かさないようにしてください。
顧客の都合や仕事の都合で、
先に入れたタスクをキャンセルする
ことはやめましょう。
そうしないと、時間や仕事に追われます。
その上で、例えば、毎週木曜日の
10時~11時までは、
個人経営会議として、
考える時間を確保してください。
他の都合が入って来ても、
その枠は既に予定ありですから、
もとの予定は動かさず、
他の都合は別の日時に
入れてください。
このようにして、考える時間を
確保してください。
この点は非常に重要です。
さらに、“3.箇条書きにする”について。
今後やるべきと思うことを
箇条書きで文字化してください。
このときのコツは、
考えるヒントを使うことです。
よく使うヒントとしては、
「ヒト・モノ・カネ・情報」や
「自社・顧客・競合」
という切り口が良いです。
とにかく数をたくさん出してください。
さらに、“4.優先順位を決める”です。
先ほど箇条書きで出した「やるべきこと」
について、優先順位を決めてください。
まずは、重要度を高・中・低に分けましょう。
さらに、緊急度を高・中・低に分けましょう。
経営の舵取りをするときに重要なのは、
重要度が高く緊急度が低いタスク
であることが多いです。
価値の原石となる原石タスクです。
この原石タスクを注視するように
してください。
最後に、「5.原石タスクの行動を決める」について。
先ほどの原石タスクについて、
将来の行動を文字化してください。
具体的な行動計画ですね。
この計画を実行することが、
会社の舵取りとなっていきます。
このように、定期的に個人経営会議を
開催し、考える時間を確保しつつ、
原石タスクを実行していってください。
あなたは、原石タスクを計画・実行していますか?
続きはまた次回。
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●●今週の深海奥義●●
・原石タスクを計画・実行せよ!
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これからの製造業社長には深い思考が必要です。
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