10人~30人規模の中小製造業が10億円企業に成長するためには?

2023.5.30

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“これから売上10億円を上げていくためには何をすればいい?”

“毎日忙しくてこれ以上は対応できない”

今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

現在、10人~30人規模の中小製造業で、
これから売上10億円越えを達成したい、
という場合、どうすればいいでしょうか?

以下の4点について、進めていってください。
(1)ゴールの明確化
(2)権限委譲
(3)管理者の育成
(4)情報共有


この規模でよくある状況としては、
個人商店型の経営であるということ。

社長は、社内のリーダーであって、
社内の隅々まで見ていられるし、
社員とも気軽に話はできる。
そして、意思決定は早い。

その一方で、形式的には組織となって
いても、実質的には個人商店経営の
ままになっていることが多い。
つまり、社長が現場の業務に
常に追われていて超多忙。
管理職は育っておらず、
情報共有による連携も不足している。

このような状態ですので、
組織化を目指す必要があります。

まずは、(1)ゴールの明確化について。
この規模の企業は、
社長の思いが社員にダイレクトに
反映されますので、
社長が会社をどうするか、
を明確にすることが重要です。

10年後、20年後に、
会社がどうなっているのか、
どうしたいのかを言語化してください。

すぐには定まらないかもしれませんが、
少しずつゴールの解像度を
上げていく必要があります。
そして、それを言語化して
社員に何度も何度も伝える
ようにしてください。

次に、(2)権限委譲について。
社長は、プレイヤーとして
現場に入っていて超多忙。
ここを解消しなければ、
10億円企業にはなれません。

そのためには、社長の仕事を
社員に振っていく必要があります。
この認識は非常に重要。
社長が、“それは無理”と思っている限り、
事情は変わりません。
まずは、社長の日々の業務フローを
図示しましょう。
そして、タスクレベルに分解していき、
社員に振れるタスクを
社員に振って社員が実施できるような
仕組みを作りましょう。
ここが、10億円企業に飛躍できるかどうかの
重要なカギになります。

そして、(3)管理者の育成。
社長が全てを決めるような状況では、
管理者がなかなか育ちません。
管理者に目標達成を監督させて、
仕組み作りを行わせてください。
ただし、管理目標を決定するためには、
社長が経営目標を決める必要があります。
社長は、権限委譲によってできた時間で、
経営目標を決めてください。
そして、経営目標を達成するための、
管理目標を管理者と一緒に作って
共有してください。

それから、(4)情報共有について。
フランクなコミュニケーションは
できていると思いますが、
正式な情報共有の場を作ってください。
継続的な会議として、
目標の進捗確認、
現場の状況や改善策などを話し、
目標の達成をサポートしてください。

このように、10人~30人規模の
中小製造業は、個人商店経営から
脱却して、組織化するということを
意識してください。


あなたは、個人商店経営から脱却してますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・個人商店からの脱却!

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