100人~200人規模の中小製造業が成長するためには?

2023.6.20

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“売上100億円規模に拡大したい”

“中堅企業からさらなる高みを目指したい”

今回は、そんな中堅・中小製造業の
社長のためのお話しです。

現在、100人~200人規模の
中堅・中小製造業が、さらに成長して
いくにはどうすれば良いでしょうか?

もちろん、個々の会社によって
いろいろと異なりますが、
ある程度、共通する課題があります。

以下の点について検討してみてください。

(1)会社のゴールの再構築
(2)未来志向の人材戦略
(3)新規事業開発


この規模の会社になると、
経営理念とかミッション・ビジョンといった
「会社のゴール」が、ある程度明文化され
ていて、社内で共有されていることが
多いですね。

組織についていうと、
権限と責任がある程度明確に
なっており、社員教育や管理職教育
なども行われています。
人事評価制度も作られていて、
採用なども計画的に行われている
ことが多いでしょう。

さらに、業務はマニュアル化され、
業務上のルールも社内で
共通認識ができています。

ITシステム系に関しては、
グループウェアや基幹業務ソフトなどの
社内システムがある程度機能しています。

その上で、まずは、
(1)会社のゴールの再構築です。
「会社のゴール」自体は、
経営理念やミッション・ビジョンなどの
名の下に明文化されているのですが、
形骸化していることも多いです。

そのため、組織を活性化するために、
改めて社長を中心にして
「会社のゴール」を見直し明文化して
社員向けに発信することは有効です。

また、「会社のゴール」というのは
抽象度が高い概念なので、
5年後・10年後の数値目標ではない
事業の定性的な姿を、より明確にして
発信するのも良いですね。

次いで、(2) 未来志向の人材戦略。
業務的にはマニュアル化され、
社内ルールもある程度整備されて
いますが、逆に言うと、
マニュアルやルールが形骸化している
こともあります。

また、社員の能力やスキルを
十分に活かせていない、
こともありますね。
特に、大卒などの頭脳を
活かせていない、といったことが
あります。

ですので、マニュアルやルールなどの
仕組みの再設計の強化などを
行って、生産性・収益性の向上を
図りましょう。

また、人材戦略を作って、
「会社のゴール」や「事業の姿」といった
未来の状態から逆算して、
どのような人材にどうやって育てていくかを
明確に落とし込んでいきましょう。
そして、新たな未来に向かって
世界観を再構築していきましょう。

最後に、(3)新規事業開発。
この規模の会社になると、
やはり新たな事業を自社で開発できる
ようにしたいですね。
自社社員の企画開発能力や
マーケティング能力の向上には、
新規事業開発が効果的です。
さらに、新規事業のリーダーを
抜擢して、将来の幹部を育てる
という点からも重要ですね。
新規事業が成長すると、
形骸化した組織の活力にも
繋がります。

このように、会社のゴール、人材戦略、
新規開発によって、
組織をさらに強化し、
世界観を再構築していきたいですね。


あなたは、組織強化により世界観を再構築していますか?


続きはまた次回。

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●●今週の深海奥義●●

・組織強化と世界観再構築!

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