中小製造業の社長が組織を作るって、一体なにするの?

2023.9.26

代表経営コンサルタント 宮川 壮輔

“売上10億円を達成するために組織を何とかしたい”

“組織作りって何をすれば良いの?”

今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

売上2~3億円の中小製造業が、
10億円企業に飛躍するためには、
社長が経営に携わることが
絶対に必要です。

経営というのは、
戦略作りと、
組織作りです。

10億円企業に飛躍するとき、
今までのやり方と大きく変えなければ
イケないのが、組織作りです。

日本では、経営者の仕事として、
“組織作りが重要”
との認識が弱いですよね。

日本的経営の特徴は、
以下の3種の神器と言われていました。
・年功序列
・終身雇用
・企業別組合

1つの会社にずっと勤めていれば
等級が上がっていき、
給料も上がっていく。
なので、会社のためにがんばる。
このような背景のもとで、
モノを作れば売れていました。

なので、社長は、モノを作ることに
力を入れていればよく、
組織を作るという意識が
育っていかなかったんですね。

しかし、今は、市場が縮小し、
価値感が多様化しています。
ですので、これからの令和の時代は、
社長が、“組織作り”について、
真剣に学んで身につける必要性が
高まっていきます。

でも、これまで、“組織作り”について
教わってきてませんよね。
“急に組織作りと言ったって、
何をすれば良いのか分からない“
というのが正直なところだと思います。

まず、“組織作り”というときの
“組織”って何?
というところを認識した方が良いでしょう。

組織というのは、
ある目的を達成するために、
機能的に構成された集団のことです。

ここから、以下の3つの要素が
重要になってきます。

(1)理念
(2)仕組み
(3)カルチャー

これらのうち、(3)カルチャーは、
(1)理念(2)仕組みによって
醸成されるので、
社長が行うべき“組織作り”は、
(1)理念作りと、
(2)仕組み作り
ということになります。

これら理念や仕組みを作るときは、
現場で体を動かすのではなく、
立ち止まって深く思考することが
必要になってきます。
一朝一夕にはできませんし、
かなりの時間とエネルギーを
必要とします。
今までの体を使う仕事とは、
大きく質が変わります。

現場で体を動かすことが仕事、
と考えていた社長にとって、
机の前に座って、
“う~ん”とうなって頭をひねりながら
思考していくことは、
苦行であるし、そもそも価値を感じない
ということも多いでしょう。

しかし、10億円企業に飛躍するということは、
社長が、体を使うことから、
頭を使うことへ転換することだと思ってください。
それは、今日明日の売上を上げる仕事から、
会社の未来を作る仕事への転換
ということです。

深く深く思考して、
会社の理念を磨いて明確にしていき、
さらに、人の能力に左右されない
業務の仕組みを作っていくことなしに、
10億円企業に飛躍する未来に
到達することは、不可能です。

もし、本当に10億円企業に飛躍したい、
と思うのであれば、
いち早く現場から足抜けして、
頭を使って理念と仕組みを作る
ということを覚悟してください。


あなたは、理念と仕組みを作る覚悟をしてますか?

それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・理念と仕組みを作る覚悟!

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