代表経営コンサルタント　宮川　壮輔

“売上10億円に伸ばしたいんだけどウチの商品は大丈夫かな？”

“他社商品とそんなに差異はないけど、売上10億円にできるのかな”

今回は、そんな中小製造業の社長のための
お話しです。

売上2～3億円の中小製造業が、
高収益10億円企業に飛躍するためには、
商品の力が必要です。

では、どれくらいの力が必要なのでしょうか？

世界でウチしか作れませんといった、
絶対的な力が必要なのでしょうか？

実は、そうではありません。
商品の力は必要ではありますが、
それほど高くある必要はありません。

ザックリ言うと、60点で合格ラインです。

60点で合格ラインですから、
世界でウチだけといったレベルで
ある必要はありませんし、
競合には絶対負けません、
といったレベルである必要もありません。

競合も似たような商品はあるけど、
ウチの商品は比較的ここが強いです、
というレベルでも可能性はあります。

もちろん、絶対的に力の強い方が
良いですが、そんなに強くなくても
諦めないで欲しいということですね。

このような商品の力というのは、
商品のコアの価値だけを
対象とするのではありません。

商品のコアの価値だけではなく、
周辺の価値も含めてください。
周辺の価値というのは、
ストーリー性、ブランド力、デザインなど
を言います。

また、アフターサービスや納期なども
含めてください。
競合他社よりも丁寧なアフターサービスや
競合他社よりも短納期であることも
商品の力に含めてOKです。

つまり、商品の力というのは、
商品とその周辺を含めた
総合力ということですね。

商品の総合力で60点合格です。

これならイケそうな気がしませんか？

もし、それでも無理そうなら、
商品の企画･開発をした方が良いです。

商品の企画･開発をする場合、
開発に着手する前に、
しっかりと調査･分析を行って下さい。
一言で言うと、
売れる状態から逆算して
企画してください。

売れる状態というのは、
どういう販売経路で
どんなコピーでどんな販促ツールで
誰に対して販売していて、
顧客は、なぜ競合商品ではなく
貴社商品を選んで購入しているのか、
といった点を明確にする、ということです。

特に、この点が重要です。

●顧客は、なぜ競合商品ではなく、
貴社商品を選んで購入しているのか？

これを決めるためには、
以下の点を明確にする必要があります。

・競合商品はどんなもの？
・顧客はどんな人か？
・自社商品のメリット（購入理由）

これらの点を明確にするだけでなく、
この新製品をどうやって販売するのか、
についても、事前に設定してください。

普通は、企画･開発してから、
売り方を考えるという順番かと
思うかもしれませんが、
逆にしてください。

つまり、売れる状態から逆算して、
企画･開発を行うということですね。

このように、中小製造業が、
高収益10億円企業に飛躍するためには、
商品の力が重要です。
ただし、60点で合格ラインです。
もし、60点に満たないという場合、
商品の力を磨いていってください。

 あなたは、60点の商品がありますか？

それでは、また次回。

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●●今週の深海奥義●●

・60点合格！

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